新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
株式会社イノウエ
成果不良率 35%→9%
| 事業者名 | 株式会社イノウエ |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県 群馬県太田市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 複合・新機能材料,立体造形 |
| 従業員数 | 70人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1989年 |
株式会社イノウエは衰退の進む繊維業界にあって従業員数を着実に伸ばし、日産700枚以上を生産する繊維業界でも希有なファッション・ニットウェアのメーカーである。無縫製の横編製品に特化し、高級カーディガン、セーター、ボレロ、ワンピースなどを手掛け、取引商社は10社以上、200を超える有名ブランドを手掛けている。アパレル業界ではトップブランドほど特徴のある生地・製品に対するニーズが大きい。
抱えていた課題
やったこと
無縫製横編機に横糸を挿入する機能を付与し、編物に横糸を通した生地素材を開発した。横糸挿入機能付きの無縫製横編機を専用機として導入し、専用ソフトで横糸挿入編地のデータを作成して編機との整合性と動作を試作で検証した。横糸挿入装置とニードルのクリアランス、挿入タイミング、横糸と縦糸のテンションなどの組み合わせを試験し最適条件を試行錯誤した。試作したジャケットは日本繊維検査協会で品質検査を受け、ピリング、耐光ともに合格し、寸法変化率と破裂強さは非常に高いレベルと証明された。試作当初35%だった不良率は対策により通常編地の25%を大幅に下回る9%に抑制できた。
| 加工機 | 横糸挿入機能付き無縫製横編機 |
|---|---|
| ソフト | 横糸挿入編地データ作成用専用ソフト |
新しい製品・サービス:編物と織物の利点を併せ持つ、型崩れしない横糸挿入の生地素材と、それを用いた無縫製のジャケット。
世界初の横糸挿入の生地素材を開発し、編物の軽さと暖かさを保ちつつ型崩れしないジャケットを試作できた。品質検査にも合格し、不良率も大きく下がった。アパレルの既存顧客に提案し、補正下着や新編地向けの商品開発を進める。スポーツアパレルや産業資材分野への展開も見込み、売上増加を予測している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
無縫製編物に特化し高級ブランドを手掛けてきた沿革が述べられ、横糸挿入素材も既存事業の延長として位置付けられている。
取引商社10社以上、200超のブランドを手掛けるとあり、ニット製品の型崩れという弱点への対策として競争優位性が説明されている。
ニット製品の型崩れを課題に認識し、編地の特徴を保ったまま型崩れしない素材を開発して、2021年3月期に3,000万円の売上を見込んでいる。
不良率を試作当初35%から9%に抑制したと数字があり、売上も3,000万円と1億5,000万円の目標値が示されている。賃上げへの言及はあるが数値はない。
従業員70人の繊維メーカーで、専用の無縫製横編機を導入し試作を重ねたと書かれているが、体制の詳細は薄い。
顧客からの「型崩れせず暖かく軽い」という評価や、トップブランドのニーズに基づき、価値と顧客が整理されている。
試作、検証、市場調査、既存顧客への提案という段階は書かれているが、スケジュールの詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
無縫製横編の織物風素材は世界初の試みとされ、通常編地の25%を下回る9%に収縮を抑えた高付加価値の製品である。
スポーツアパレルや産業資材分野への進出可能性と、雇用安定化や賃金上昇への言及はあるが、経済波及効果の数値はない。
不良率を35%から9%に下げ、売上3,000万円と1億5,000万円を見込むなど、投入額に対する効果の数字が示されている。
無縫製横編機への横糸挿入機能の付与という新しい技術の開発が中心で、業界全体への貢献は書かれているが限定的。
衰退する繊維業界の中で、アパレル以外の産業資材分野へ進出する方向性が示されている。
群馬県太田市の繊維メーカーとして、従業員70人で日産700枚以上を生産する事業だと書かれているが、地域効果の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
既存アパレル顧客に新素材を提案し、ジャケットを皮切りに補正下着や新編地向けのアパレル商品を開発する。スポーツアパレルや産業資材分野への進出は市場調査を綿密に行っていく。
従来の編地のように型崩れせず、暖かく軽いところは編地のままで、すばらしい製品である
公式の事例集より(原文のまま)
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
第2工場の空きスペースを活用するため、全自動洗濯脱水機と回転式乾燥機、熱源となるボイラーを導入し第2工場内に設置した。
効果:納品日数 100%→70%