ものづくり補助金平成26年度製造業埼玉県

環境コスト減、1インチストレッチフィルム製作巻取機の試作開発

ストラシステム株式会社

この事例のポイント

  • 直径3インチの紙管は使い終わるとごみになる量が多く、輸送コストもかさんでいた。
  • 1インチ紙管を使ったストレッチフィルムを巻き取る機械の開発・製作に補助金を充てた。
  • 1インチ紙管の採用により、使い終わって捨てられる紙管の量を大幅に減らせ、輸送コストも大きく抑えられる。

事業者のプロフィール

事業者名ストラシステム株式会社
所在地埼玉県 朝霞市
業種業務用機械器具製造業
技術分野材料製造プロセス
従業員数14人
資本金3,000万円
設立1993年

事業の背景

1993年に朝霞市で包装材料商社として設立され、新聞古紙を使った緩衝袋「ハイクッション」などを開発してきた。ストレッチフィルムの国内市場は約200億円とされ、一般の製品は直径3インチの紙管に巻かれている。2011年に発売された1インチ紙管のストレッチフィルムは環境意識の高まりから大手企業の採用が増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算直径3インチの紙管は使い終わるとごみになる量が多く、輸送コストもかさんでいた。
  • その他紙管が太く両穴に指を入れてフィルムを引き出しにくいため、プラスチック製ホルダーで対応しており、作業のしにくさと安全面に課題があった。

やったこと

1インチ紙管を使ったストレッチフィルムを巻き取る機械の開発・製作に補助金を充てた。紙管の直径を3インチから1インチにして太さを3分の1にし、紙管のごみ量と輸送コストを減らせるようにした。300メートルのフィルムを巻いた1インチ紙管本入りのケースは、同じ量を巻いた3インチ紙管のケースに比べてコンパクトになり、保管場所も省スペースで済む。1インチ紙管は指が入りやすく、ホルダーを使えば手袋がいらず安全に作業できる。

加工機1インチストレッチフィルム製作巻取機

新しい製品・サービス:1インチ紙管を使ったストレッチフィルム

事業の効果

1インチ紙管の採用により、使い終わって捨てられる紙管の量を大幅に減らせ、輸送コストも大きく抑えられる。ケースがコンパクトになるため保管場所も省スペースで済む。紙管の太さが3分の1になり、ホルダーを使えば手袋なしで安全に作業できるようになる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    包装材料商社として出発し、ストレッチフィルムの紙管を細くする改良に取り組んだ経緯が書かれているが、経営戦略上の位置付けまでは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    国内市場20億円、環境意識の高まりから大手企業の採用が増えているとあり、外部環境は触れられている。自社の強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    紙管のごみ量を約9割減らし輸送コストを大幅カットできるなど課題と効果は示されるが、事業計画としての詳細は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    紙管のごみ量やコンパクト化率が示されるが、補助事業の付加価値額や賃上げの目標値は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数14人、資本金3000万円とあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    作業者の手袋不要で安全に作業できる点、ホルダー付きの紙管を使う理由など、顧客にとっての価値と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    試作開発や機械の開発・製作に補助金を充てたとあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    国内市場20億円、1インチ紙管の採用で紙管の量を9割程度減らすなど、同分野で高水準の改良を図っている点が具体的に書かれている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    環境負荷低減やごみ削減を通じた社会的意義はうかがえるが、雇用創出や波及効果の記述は薄い。

  • 費用対効果4

    紙管のごみを9割減らし、輸送コストを大幅カット、保管スペースも省スペースになるなど、費用対効果を数字で示している。

  • イノベーションへの貢献2

    機械の開発・製作はあるが、先端的デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献はわずかにうかがえる程度。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    環境意識の高まりに応じた改良という点で、市場の変化に対応する姿勢がわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    さいたま市桜区の企業という情報はあるが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

環境面とコスト面で優れた商品であるため、今後ユーザーは増えると見込んでいる。

事業者の声

ネックは作業する人の慣れ。環境的にもコスト的にも優れた商品であり、さらにユーザーは増えるはず

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。