ものづくり補助金平成24年度京都府

ハイドロゲル素材を用いた医療教育用シミュレータ製品の量産化によるコストダウン

株式会社京都科学

成果材料費が1/10になった

この事例のポイント

  • 従来の合成樹脂製のトレーニング用シミュレータは価格が高く、ユーザーからコスト低減が強く求められていた。
  • 人体の構成に近く超音波画像をより人体に近い形で得られる、低コストかつ量産性に向いたハイドロゲル素材を開発した。
  • 材料費が1/10になった。新しいハイドロゲルを用いた量産用の製造工程を確立し、各種試作品も完成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社京都科学
所在地京都府 京都市
業種はん用機械器具製造業
技術分野高機能化学合成
従業員数117人
資本金8,000万円
設立1948年

事業の背景

主力は医学・看護・介護教育用の実習モデルの開発・製造・販売。医療教育用シミュレータは他社製品を含め合成樹脂製のゲルやゴムが主流で、トレーニングでは習得まで数十〜数百回、製品に直接針を刺すため消耗が激しく、ユーザーのコストへの関心が高かった。海外市場の開拓も視野に入れていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算従来の合成樹脂製のトレーニング用シミュレータは価格が高く、ユーザーからコスト低減が強く求められていた。
  • 生産能力従来のゲルでは可使時間が短く、計量から注型までの工程を一体化できず、生産効率が低かった。
  • 品質・精度試作品や生産ライン上の製品を客観的に分析・評価する手段が不足し、安定した生産が難しかった。

やったこと

人体の構成に近く超音波画像をより人体に近い形で得られる、低コストかつ量産性に向いたハイドロゲル素材を開発した。ハイドロゲルの主成分は水である。生産工程を計量、注型・脱泡、熱処理、検査の4つに分け、ゲルの配合比と温度を調整して、従来のゲルと性能を変えずに可使時間を劇的に長くした。これにより計量と注型・脱泡の工程を一つに集約できた。試作品および生産ライン上の製品の検査・評価を行う試験装置を導入し、客観的な分析・評価と安定した生産を可能にした。

新しい製品・サービス:ハイドロゲル素材を用いた医療教育用シミュレータ製品

事業の効果

  • 材料費が1/10になった

新しいハイドロゲルを用いた量産用の製造工程を確立し、各種試作品も完成した。従来の合成樹脂製品より人体に近いシミュレータとなり、材料費は1/10になった。工程の集約により生産効率が大幅に改善し、量産化によるコストダウンが見込めるようになった。今後は試作品の製品化を進め、必要な設備導入と量産体制の確立を目指す。

今後の展望

試作品の製品化を進めたのち、製造部と協議して必要な設備を導入し、量産化体制を確立する。海外展開の重要な戦略商品として今後も重点的に開発を進める。

  • 目標:経過年数3年目(28年度)の売上計画は130,000千円
  • 目標:経過年数4年目(29年度)の売上計画は175,000千円
  • 目標:経過年数5年目(30年度)の売上計画は220,000千円

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。