ものづくり補助金平成24年度京都府

大気圧プラズマを利用した薄膜製造装置の開発及び試作

株式会社イー・スクエア

この事例のポイント

  • 既存技術は薬液・水によるウエット処理が中心で、環境負荷が大きかった。
  • 大気圧プラズマ技術を活用したはっ水化を早期に実現した。
  • はっ水化と透明導電膜の連続処理化およびコスト低減を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社イー・スクエア
所在地京都府 久世郡久御山町
業種生産用機械器具製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数7人
資本金8,150万円
設立1999年

事業の背景

もともとCO2削減などに役立つ、環境負荷の少ないコーティング技術の開発を目指してきた経緯があった。主要取扱商品はPFC排ガス処理装置、超小型触媒式CO除外装置、常圧プラズマ表面処理装置である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存技術は薬液・水によるウエット処理が中心で、環境負荷が大きかった。

やったこと

大気圧プラズマ技術を活用したはっ水化を早期に実現した。透明導電膜技術では細かな不具合を取り除くのに苦労したが、事業期間中に解決した。連続処理化とコスト低減に成功した。高機能フィルム展やファインテックディスプレイ展で本技術を展示した。

  • 加工機大気圧プラズマ薄膜製造装置

新しい製品・サービス:大気圧プラズマ技術を利用した薄膜製造装置

事業の効果

はっ水化と透明導電膜の連続処理化およびコスト低減を実現した。展示会では幅広い業種から引き合いを得た。大気圧プラズマを使う処理法は既存の湿式処理より小型化でき、コスト面でも利点があるとしている。販売計画は3年目288000千円、4年目400000千円、5年目1000000千円としている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組として環境負荷の少ないコーティング技術開発を目指してきた経緯は書かれているが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    既存の薬液・水ウェット処理は環境負荷が大きいと比較し、小型化とコス面の優位性に触れている。市場や経営資源の分析は数字を伴わず薄い。

  • 課題の認識と解決2

    はっ水化や透明導電膜の連続処理化・コスト低減に成功したと記述があり課題解決は読み取れるが、高付加価値化の計画は示されていない。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    経過年数3年目288,000千円、4年目400,000千円、5年目1,000,000千円の売上計画が具体的な数字で示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員数7人と記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な説明はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ガラス・液晶・繊維向けの用途や展示会で幅広い業種から引き合いを得たと書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後は繊維にフォーカスし細線対応や密着性強化を研究開発する予定と示されているが、スケジュールの記載はない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    大気圧プラズマによる薄膜製造は既存の薬液処理と比べ差別化していると書かれているが、分野の普及度の記述は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    CO2削減や断熱・省エネ対策に資する薄膜装置とあり、環境面の意義はうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    大気圧プラズマという先端的な技術を活用し、薬液処理より環境負荷が小さい点は記述されているが、サプライチェーンへの貢献は具体的でない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    省エネ・環境負荷低減のための薄膜製造という方向性はうかがえるが、構造転換への言及は明確でない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

今後の展望

今後は繊維分野に重点を置き、細さへの対応や密着性の強化などを研究開発していく予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。