ものづくり補助金平成24年度京都府

簡便に実装できる超薄型多点圧力センサの開発

株式会社シミウス

この事例のポイント

  • 光ファイバーを用いた超薄型の圧力センサーを、簡便に実装できる形で開発する必要があった。
  • センサー部分の試作・検討段階で多くのデータを収集し、個体差の削減に取り組んだ。
  • 大手が参入していないニッチな市場で独自の商品を投入することができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社シミウス
所在地京都府 京都市
業種はん用機械器具・生産用機械器具・業務用機械器具製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数3人
資本金1.8億円
設立2011年

事業の背景

当社の技術者が長年研究してきた光ファイバーをベースとしたセンサー技術があった。大学との共同研究を進める中で、移動体の推進抵抗軽減を目的とした表面圧力の計測という市場を発見し、技術開発及び商品化の方向性と合致したため具体的な取り組みとなった。光センサーの業界は競争が激しく、大手は社会インフラの老朽化対策市場に集中している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力光ファイバーを用いた超薄型の圧力センサーを、簡便に実装できる形で開発する必要があった。
  • 品質・精度センサー部分の個体差が大きく、試作段階で多くのデータを集めてその削減に取り組む必要があった。

やったこと

センサー部分の試作・検討段階で多くのデータを収集し、個体差の削減に取り組んだ。特許を申請し、製造ロボットを活用してセンサーの製造に取り組んだ。その後、ユーザーとの連携による市場への提案、テストの実施、データ収集などを展開した。

新しい製品・サービス:光ファイバーを用いた超薄型多点圧力センサー

事業の効果

大手が参入していないニッチな市場で独自の商品を投入することができた。開発した圧力センサーは既存の表面圧力センサーとは構造が全く異なり、非常に薄く軽く、貼り付けるだけで実装できる簡便性を持つ。このため、これまで難しかった河肉部の計測が可能になり、設置作業時間とコストを大幅に削減できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    光ファイバーセンサー技術を長年研究してきた経緯は書かれているが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手が入らないニッチ市場で独自商品を投入できたとあり、競争優位の方向性は読み取れるが、強み・弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決2

    移動体の推進抵抗軽減という課題は示されているが、現状課題の認識や高付加価値化につながる計画の具体性は乏しい。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    経過年数4年目41,000千円、5年目56,000千円の売上は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員3人で製造ロボットを活用した製造体制が書かれているが、事務処理能力や人材配置の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    従来品と異なる薄く軽い構造で、貼るだけの簡便性と河肉部計測など設置面の利点が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    ユーザーと共同で開発・テストを行い個別仕様から船舶・自動車・航空機へ展開する流れは示されるが、スケジュールは不明確。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    大手が参入しないニッチ市場で独自商品を投入し、移動体の流体抵抗計測という分野で新規性が示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    移動体の省エネルギー化や開発期間短縮への貢献がうかがえるが、経済波及や雇用創出の記載は乏しい。

  • 費用対効果2

    設置作業時間やコストの大幅な削減とあるが、補助金投入額に対する費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    光ファイバーセンサーと製造ロボットの活用、大学との共同研究が書かれており、技術面のイノベーションがうかがえる。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    移動体の省エネルギー化への貢献がうかがえるが、日本経済の構造転換との関連は書かれていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

今後の展望

引き合いのあるユーザー(海外を含む)と共同で開発・テストを行い、まず個別仕様のものとして開発する。その後、船舶、自動車、航空機の市場にアプローチし、試作製造時の流体抵抗の検証方法におけるデファクトスタンダードを目指す。

  • 目標:売上 0千円→41,000千円

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。