ものづくり補助金平成26年度製造業千葉県

航空機産業の対障害性に寄与するアナログ式モータの新開発について

大和電機株式会社

この事例のポイント

  • アマチュアモータの結合部分のヒュージング溶接工程を外注に頼っており、納入先から増産に伴う信頼性・品質確保のため内製化を強く望まれていた。
  • ヒュージングマシンを導入し、結合部分のヒュージング溶接工程を外注から社内加工・管理に移行した。
  • ヒュージング溶接の社内化により品質が向上し、不良が低減した。

事業者のプロフィール

事業者名大和電機株式会社
所在地千葉県 我孫子市
業種電気機械器具製造業
従業員数46人
資本金1,000万円
設立1996年

事業の背景

航空機産業では旅客機の需要増が続き、今後20年間の新規建造需要は3万機以上、50兆円規模を上回ると予想されている。国内航空機メーカーの旅客機市場への参入も見込まれている。当社はモーターを製造する電機機械器具製造業の企業で、航空機・宇宙事業向けのアマチュアモータを手がけている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力アマチュアモータの結合部分のヒュージング溶接工程を外注に頼っており、納入先から増産に伴う信頼性・品質確保のため内製化を強く望まれていた。
  • 品質・精度納入先から信頼性・品質の向上を求められていた。

やったこと

ヒュージングマシンを導入し、結合部分のヒュージング溶接工程を外注から社内加工・管理に移行した。総合試験機を導入して検査工程を一元化し、リード線カッターを導入して加工作業を効率化した。これにより溶接工程と検査工程を自社内で完結できるようにした。

加工機ヒュージングマシン
検査測定総合試験機
加工機リード線カッター

新しい製品・サービス:航空機産業の対障害性に寄与するアナログ式モータの新開発

事業の効果

ヒュージング溶接の社内化により品質が向上し、不良が低減した。社内コストの低減も図れた。総合試験機の導入で検査工程が一元化され、生産性が向上し、要求納期の確保(リードタイム短縮)も実現した。リード線カッターにより製造原価が低減し、残業時間も減った。残業削減により有給休暇の取得が進み、働き方改革にも貢献した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    外注していたヒュージング溶接を内製化し、納入先から内製化を強く望まれていたとあり、事業の流れとの一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    航空機需要増や受注残の記述はあるが、自社の強みや競争優位の具体的な根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存による品質・納期の課題を認識し、ヒュージング設備導入で内製化しリードタイム短縮を図ったと具体的に書かれている。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    品質向上や残業時間減少は書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    納入先からの内製化要望や航空機需要予測は読み取れるが、顧客ターゲットの整理は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    設備導入による内製化の流れはうかがえるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は記載がない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ニッチで不可欠な業界のトップリーダーをめざすとあり、アマチュアモータの特性も説明されているが、高付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    航空機産業の需要増や宇宙事業への展開に触れており、波及効果への言及はあるが定量的な根拠は乏しい。

  • 費用対効果2

    導入設備による原価低減や残業削減は書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    航空機産業の需要増に応じた展開が書かれるが、日本経済の構造転換への言及はうかがえる程度にとどまる。

  • 地域経済への波及2

    地域貢献への言及はあるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長の具体的記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

航空機産業の需要増を見込み、本設備の導入により現取引先のみならず、航空機、宇宙事業やアマチュアモータの試作開発を手がける企業へのアピールにつながると期待している。

事業者の声

モーターに関する事であれば、修理、点検、小ロット生産、試作開発など、どんな事でも先ずはご相談ください。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。