回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
コトブキテクレックス株式会社
| 事業者名 | コトブキテクレックス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県 袖ケ浦市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装 |
| 従業員数 | 50人 |
| 資本金 | 6,840万円 |
| 設立 | 1948年 |
弊社千葉工場の主なメンテナンス業務は熱交換器等のリチュービングである。内閣府の機械受注統計では食品・紙パルプ・化学・石油石炭製品工業の受注は回復・増加傾向にあるが、増えているのは外需のみで、国内向けの新規製作需要は横ばいもしくは減少傾向にある。一方、既存機器へのメンテナンス需要は確実にあり、安定的に収益を確保するため国内メンテナンス需要の受注を進める方針である。リチュービングはユーザーの工場の稼働停止時間内に行う必要があるため、受注量を増やすには作業の効率化が求められる。
抱えていた課題
やったこと
新規に4.8tクレーンを導入し、技術的改善を図った。第一に無線型コントローラーを導入し、コントローラーの位置まで戻って操作する手間を省き、見通しの良い位置から操作できるようにした。第二に、今までは巻上のみだったインバータ制御に横行インバータ制御機能を追加し、横行方向の細かな制御とスピードアップを可能にした。これにより高速移動時の速度向上、微速移動時の細かな操作、上方移動と東西移動の複合動作の円滑化が実現した。
| 加工機 | 4.8tクレーン |
|---|
クレーンによる機器移動の作業効率が上がり、機器の移送時間が短縮されてリチュービング作業の時間短縮につながった。溶接にかける時間が増えたことで品質が向上する見込みである。無線コントローラーにより安全かつ効率的に作業できるようになった。時間短縮により以前より多くのリチュービング工事を受け入れられるようになり、大型機器の移送効率化で工場全体の作業効率向上も見込まれる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の熱交換器メンテナンス(リチュービング)を柱とする事業の延長で、クレーン導入は受注増に繋げる位置づけと読める。
国内新規需要は減少、既存機器メンテは確実に需要ありと外部環境を述べ、拡管機2台導入の強みに触れるが、競争優位の説明は薄い。
溶接品質トラブルの主因がチューブ交換に時間を取られることと課題を明示し、クレーン導入で解決する流れは読める。
数値目標や作業時間短縮の定量値は示されず、今後精査すると書かれるのみで高付加価値や賃上げの目標は読み取れない。
操作者の熟練度向上や日々のミーティングでの検討など体制の一端は書かれるが、人材や事務体制の詳細は薄い。
既存メンテ需要の確実性と、効率化で受け入れ可能件数が増えることは書かれるが、顧客ターゲットの整理は薄い。
本年及び来年度に作業時間短縮を精査し、その後受入量を決めるという段階的な進め方が示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
高圧ガス特定設備等の圧力容器製造という分野が示されるが、普及度や高付加価値化の水準までは読み取れない。
食品・化学など機械受注統計や人手不足に触れ、国内経済の波及効果や雇用創出への言及は限定的である。
受注増や品質安定によるコストダウンを狙うと書かれるが、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
無線コントローラーは導入されるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献はうかがえる程度である。
人口構造変化への対応と新興国子会社への展開に触れるが、構造転換との関係は示されていない。
千葉工場の地域での事業実施は示されるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
国内の新規製作需要は減少傾向にあるが既存機器のメンテナンス需要は確実にあるため、作業時間の短縮状況を今年度と来年度にかけて精査し、リチュービング工事の受入量を決定する。無線コントローラーによる機器移送方法の改善や操作者の熟練度向上、最適な操作位置の検討も日々の作業・ミーティングで進める。今回のクレーン導入はリチュービング以外の大型機器製作にも波及効果があると見込んでいる。
国内経済の縮小均衡状態の長期化で、弊社も設備投資を極力控えてきましたが、ここ数年の人手不足に対応するためには、機械化による作業の効率化は喫緊の課題となっています。ここで得られた知見は、今後、日本と同様に人口構造の変化が起こり得る新興国の子会社でも役に立つものと思います。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人