回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社野本精工舎
成果パイプ1本あたりの加工時間 40分→4分
| 事業者名 | 株式会社野本精工舎 |
|---|---|
| 所在地 | 高知県 南国市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,精密加工 |
| 従業員数 | 23人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1969年 |
当社は機械部品および板金部品を製造し、創業当初は農業用機械部品の製造・販売が中心であったが、10年ほど前から産業用機械部品へシフトし、現在は売上の約7割を占めている。宿毛市の漁港から要請を受け、県内の産業機械製造業者と共同でサイクロン給餌機の開発を進めており、実装実験は成功して製品化の目処が立っている。自動車整備会社からの収納式可動バンパーの製造受注では、製造コストを25%削減し、取引先から高い評価を受けた。
抱えていた課題
やったこと
棚付きレーザー切断機、レーザー切断機に連結するフォークパレットチェンジャー、3次元CAD/CAMシステムを導入し、大型特殊車両用バンパーを製作する体制を整えた。レーザー切断機はロータリーインデックス装置を搭載し、定尺パイプから段取り替えなしで高精度な切断・切削加工ができる。技術者1名がアマダスクールで機械操作と3次元CAD/CAMの操作講座を受講し、オペレーションを習得した。また、既存のマシニングセンタ、溶接ロボット機など計13台をネットワーク接続し、機械に設置した積層信号灯の光を感知して稼働状況をリアルタイムに監視する機械設備監視システムを導入した。
| 加工機 | 棚付きレーザー切断機 |
|---|---|
| 加工機 | フォークパレットチェンジャー |
| ソフト | 3次元CAD/CAMシステム |
| ソフト | 機械設備監視システム(イマオコーポレーション製) |
新しい製品・サービス:サイクロン給餌機、特殊車両用バンパー
棚付きレーザー切断機とフォークパレットチェンジャーの導入で夜間無人運転が可能となり、切断・切削加工を24時間体制で行えるようになった。1本あたりの加工時間は大幅に短縮し、1ヵ月の受注は250本から500本に倍増した。加工条件の作成は自動化され、データ入力作業も省略されて人的労力が削減された。機械稼働状況の可視化により、受注可能な量や納期を取引先に具体的に示せるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の取組として自動車整備会社向け製品の改善提案や製品化の経緯が書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
月間250本の納品実績と全国導入、Eマーク取得、取引先からの高評価など強みが具体的に書かれ、増産要請に応えきれない状況も示されている。
1本あたり40分・1日平均10本が限度という課題に対し、加工時間4分・24時間稼働で受注倍増が見込めると具体的に書かれている。
1本あたり加工時間40分から4分、1ヵ月の受注250本から500本への倍増など、数値で目標と実績が示されている。
技術者1名がアマダスクールで機械操作と3次元CAD/CAMの講座を受講したと書かれるが、体制全体や事務処理能力は読み取れない。
サイクロン給餌機は他社製にない吸い込み機能があり、1日5~10回の餌積み込み作業を1回で済ませられる点など選ばれる理由が具体的。
導入から生産能力向上までの流れは書かれるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
サイクロン給餌機は県内共同開発の製品で一般的な普及度は不明だが、他社製との違いが示されている程度で高水準の高付加価値化の記述は薄い。
漁業者の労務軽減や養殖業者の負担軽減への期待、全国導入の動きが書かれ、地域産業への貢献はうかがえるが、経済波及効果の数値は示されていない。
24時間稼働により生産能力が大きく向上し、1日10本以上の加工が可能になったことや、受注250本から500本への倍増が具体的に示されている。
レーザー切断機とパレットチェンジャーの連結による自動化やIoT監視が書かれるが、サプライチェーン全体への貢献は記述が少ない。
農業・漁業分野の省力化への言及はあるが、日本経済の構造転換に資する成長分野への進出とまでは読み取れない。
高知県南国市の企業が県内の産業機械製造業者と協働し、宿毛市の漁協の要請に応えた点から地域性はうかがえるが、雇用創出や地域成長の記述はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
サイクロン給餌機は、共同開発先の産業機械製造業者と販売に向けた協議を進める。自動で対応できる加工部品の受注を増やし、売上および利益の向上を目指す。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった