ものづくり補助金平成26年度製造業千葉県

新たな製造工程と新機能冷却機の開発による冷凍豆腐、冷凍豆腐惣菜品の販売

有限会社日本豆腐大和屋

この事例のポイント

  • 冷凍豆腐は、冷凍に手間がかかる、味が落ちる、計画的な生産ができない、加工が困難といった問題を抱えていた。
  • 大豆を磨砕する工程の加水割合や大豆投入量、加熱工程の煮込みや熟成時間、豆乳濃度を調整し、冷凍に適した製造工程を検討した。
  • 冷凍豆腐惣菜の開発に成功し、冷凍豆腐惣菜として安定的に販売できるようになったことで販路開拓が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社日本豆腐大和屋
所在地千葉県 東金市
業種食料品製造業
従業員数30人
資本金700万円
設立1990年

事業の背景

当社は昭和26年創業の豆腐屋で、平成6年に豆腐製造工場を設立して生産能力を拡大した。現在は湯葉などの豆腐関連商品の製造や、直営販売店「豆厨ゆばせい」の運営も手がけている。水分が85%を占める豆腐は通常の冷凍が難しく、冷凍しても美味しい豆腐および豆腐惣菜の開発が実現すれば、国内外への販路拡大が見込めると考えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度冷凍豆腐は、冷凍に手間がかかる、味が落ちる、計画的な生産ができない、加工が困難といった問題を抱えていた。
  • 新製品・新技術冷凍豆腐および冷凍豆腐惣菜へのお客さまの要望が日々寄せられていたが、対応できていない状況だった。

やったこと

大豆を磨砕する工程の加水割合や大豆投入量、加熱工程の煮込みや熟成時間、豆乳濃度を調整し、冷凍に適した製造工程を検討した。取引先と共に豆腐および豆腐惣菜を急速冷凍するための冷却機を製作した。この冷却機は3.98℃以下で豆腐の外部から内部までを均等に冷却でき、豆腐内部の成分を均一にして解凍時のドリップによる栄養や水分の流出を防ぐ。惣菜の加工を容易にするため粘度を調整する新規技術を、学者との連携により開発した。

加工機冷却機

新しい製品・サービス:冷凍豆腐および冷凍豆腐惣菜(豆腐ウインナー、豆腐サラダ(OKARAサラダ)、豆腐コロッケ(おからコロッケ)、豆腐スープ(健康OKARAポタージュ)、豆腐スイーツ(もっちり豆花)など)

事業の効果

冷凍豆腐惣菜の開発に成功し、冷凍豆腐惣菜として安定的に販売できるようになったことで販路開拓が実現した。展示会への出店や取引先の開拓にも取り組んでいる。競合がほとんどない付加価値の高い商品として、豆腐の商圏を全世界に広げる見込みを得た。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    以前から冷凍豆腐を手がけていたことや豆腐製造の経緯は読めるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    豆腐惣菜は競合がほとんどない、輸出可能との記述があり外部環境への言及はあるが、自社の強み・弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    冷凍豆腐の原価高騰や製造時間の長期化などの課題を挙げ、豆腐惣菜の開発で付加価値を高める方向を示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、日産10,000個のコロッケ製造ラインは計画の一部として書かれるのみ。

  • 事業を進める体制3

    学者との連携や取引先との共同製作、冷凍機の共同開発先が挙がっており体制の一端はうかがえるが、人材や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    豆腐惣菜は競合がほとんどなく、豆腐ウインナーなど具体的な商品名と展示会出店や販路開拓の取組が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    量産化での手間や別スペース確保の課題と、生産ライン整備・海外販売計画が書かれ、課題と方向性はあるがスケジュールは不明。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    豆腐惣菜は競合がほとんど無いと明記され、豆腐の概念にとらわれない新ジャンルの商品として位置付けられている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    海外9万店の日本食レストランや無形文化遺産の和食に触れ、輸出による市場拡大を述べるが、波及効果の定量的記述はない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    冷却機で豆腐内部を均等に冷却し解凍時のドリップを防ぐ技術革新は書かれているが、サプライチェーンへの貢献は明確でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    豆腐の商圏を全世界に広げるとあるが、日本経済の構造転換への言及はわずかにうかがえる程度。

  • 地域経済への波及2

    千葉県東金市の企業とあるが、地域特性を活かした雇用創出や地域経済成長への言及はわずかである。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

冷凍豆腐惣菜の生産ラインの整備が課題で、日産10,000個のコロッケ製造ラインの新設を予定している。冷凍機の共同開発を行った株式会社川西と組み、海外への冷凍豆腐惣菜製造機器の販売を計画している。

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鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

効果:製造ロット 32.5kg→65kg

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。