ものづくり補助金平成26年度製造業沖縄県

国内外への販路拡大と新しい“ひんやりスイーツ”の商品開発

株式会社あうん堂

成果冷凍庫の最低温度 -28度→-40度

この事例のポイント

  • 既存の商品に加えて新しい商品を開発し、販路を広げたいと考えていた。
  • 新型の急速冷凍庫を導入した。
  • 冷凍庫の最低温度 -28度→-40度。急速冷凍庫の導入により作業効率が大幅に向上し、短期での納品も可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社あうん堂
所在地沖縄県 那覇市
業種食料品製造業
従業員数3人
資本金300万円
設立2011年

事業の背景

当社は沖縄県産の食材にこだわったジェラートを製造販売するアイスクリームメーカーで、牛乳も県内と北海道の牧場のものをブレンドして独自の味わいを追求している。これまで展示会やギフトショー等に精力的に参加して販路拡大に取り組んできた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信既存の商品に加えて新しい商品を開発し、販路を広げたいと考えていた。
  • 新製品・新技術ジェラートに練り込む食材で、今までにない新しい食感を生み出すために試行錯誤していた。
  • 生産能力以前の冷凍庫はマイナス28度までしか冷やせず、原料殺菌機は容量が1リットルと少なかったため、作業効率と品質に限界があった。

やったこと

新型の急速冷凍庫を導入した。以前の冷凍庫はマイナス28度までしか冷やせなかったが、新型はマイナス40度まで冷やせて、従来の3分の1の時間で凍らせられる。原料殺菌機のパステライザーは容量が1リットルから6リットルに増え、一回の作業で大量に殺菌できるようになった。新型機械を使った製造工程で、ジェラートに練り込む食材の新しい食感を開発し、沖縄県産パインを使った生とグミの間のような食感の新商品を作った。商品化に向けて水分活性値を測定し、菌検査も続けている。

その他急速冷凍庫
加工機パステライザー(原料殺菌機)
その他包装機器

新しい製品・サービス:沖縄県産パインを使った、生とグミの間のような絶妙な食感の新しいひんやりスイーツ

事業の効果

  • 冷凍庫の最低温度 -28度→-40度
  • 原料殺菌機の容量 1リットル→6リットル

急速冷凍庫の導入により作業効率が大幅に向上し、短期での納品も可能になった。原料殺菌機では一回の殺菌量が増えて品質も向上し、設備導入によって品質向上と時間短縮の両立が達成された。新型機械で開発した技術を他の商品にも応用したことで全体のクオリティが上がり、コンビニやホテルなど県内外の企業から受注を受けられるようになった。シンガポールで商標登録を取得し、海外展開への足がかりもできた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    既存のジェラート事業の延長で新食感商品を開発したとあるが、過去の取組との一貫性を裏付ける記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県内外の企業から受注を得られるようになったとあり、顧客動向への対応はうかがえるが、競争優位の根拠となる数字や比較は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    新食感開発と販路拡大に取り組んだとの記述はあるが、課題認識の具体的な説明や高付加価値化の見通しは薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員数3人との記載はあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力に関する記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    沖縄県産食材にこだわったジェラートと、生とグミの間の食感の新商品という製品の特徴や選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    菌検査の継続や海外展開の足がかりという次の課題は示されているが、スケジュールや解決方法の具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    新食感のジェラートは一定の独自性があるが、ジャンルの普及度や高水準の高価格化についての記述は薄い。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    シンガポールでの商標登録や海外展開の足がかりに触れ、販路拡大の波及効果がうかがえるが、国が補助する積極的理由は明示されていない。

  • 費用対効果4

    急速冷凍庫で3分の1の時間に短縮、パステライザーの容量1リットルから6リットルへ増加と数字で効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    新型機械による品質向上は書かれているが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及はわずかにうかがえる程度。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県産食材や県内企業の牛乳を使う地域性がうかがえるが、雇用創出や地域経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は高品質やブランドイメージを守りながら、海外市場も視野に入れ、展示会への参加を積極的に行って販路を拡大していきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。