ものづくり補助金平成26年度製造業東京都

生地・形・デザインにこだわったオリジナル衣服のセミオーダーサービス

合同会社インクマニア

成果Tシャツの製作について既存事業同様、最短で翌日発送が可能で、販売価格は1万円以内に抑えられることが確認できた。

この事例のポイント

  • アパレル関係の印刷は中国に発注される傾向があり、新たな事業分野を確立して通常の印刷業者の枠組みから抜け出す必要があると感じていた。
  • AGMS㈱製のコンベアー付自動レーザー裁断機(AL-1814C-FP)を導入した。
  • Tシャツの製作について既存事業同様、最短で翌日発送が可能で、販売価格は1万円以内に抑えられることが確認できた。Tシャツの製作について、既存事業同様に最短で翌日発送が可能で、販売価格は1万円以内に抑えられることが確認できた。

事業者のプロフィール

事業者名合同会社インクマニア
所在地東京都 葛飾区
業種印刷・同関連業
従業員数7人
資本金600万円
設立2008年

事業の背景

当社の印刷事業は、店舗等で使用される布製の幕や旗等の広告物の製作が95%、残りの5%がスポーツタオルやユニフォームの製作を占めている。ウェブサイトを通じた注文で納期が早く、小ロット・多品種にも対応でき、品質も高い。一方、近年アパレル関係の印刷は中国に発注される傾向がある。印刷事業は売上高の6割を占める主力事業である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術アパレル関係の印刷は中国に発注される傾向があり、新たな事業分野を確立して通常の印刷業者の枠組みから抜け出す必要があると感じていた。
  • 生産能力布地の裁断工程に課題があり、裁断機を導入することを決定した。
  • 納期・工程縫製は周辺に業者が集積しているものの、これまで広告物で外注することも多かった。

やったこと

AGMS㈱製のコンベアー付自動レーザー裁断機(AL-1814C-FP)を導入した。この裁断機はデザインデータを読み込んで裁断する機能に加え、光学スキャナーを搭載しスキャンした物体をトレースしてカットする機能もある。ソフトウェアの修正に時間を要したため稼働まで半年を要した。小ロットに対応できる縫製業者が見つからなかったため、縫製用ミシンを購入し経験者を採用して縫製を内製化した。顧客はウェブサイトで約20種類の素材から生地を選び、デザインデータをアップロードすると型紙に印刷され、裁断機で型紙を裁断し熱プレスで生地に転写して縫製することでオリジナル製品が完成する。

加工機コンベアー付自動レーザー裁断機(AL-1814C-FP)
加工機縫製用ミシン

新しい製品・サービス:印刷から裁断、縫製までをワンストップで提供するオリジナル衣服のセミオーダーサービス

事業の効果

  • Tシャツの製作について既存事業同様、最短で翌日発送が可能で、販売価格は1万円以内に抑えられることが確認できた。

Tシャツの製作について、既存事業同様に最短で翌日発送が可能で、販売価格は1万円以内に抑えられることが確認できた。縫製作業の内製化により、印刷から縫製までのワンストップサービスを提供できるようになった。パンツの制作も可能となった。展示会出展後は多くの引き合いがあり、業界との接点もできつつある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    印刷事業の実績と裁断・縫製への展開が述べられ、既存事業との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    中国発注の傾向や広告物の印刷実績など外部環境と強みは書かれているが、競争優位の根拠は定性的な記述にとどまる。

  • 課題の認識と解決3

    印刷から縫製までのワンストップ化で課題の裁断工程を解決すると読み取れるが、高付加価値化や成長の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、受注増加の目標も定性的で、実現可能性の数値根拠は乏しい。

  • 事業を進める体制3

    縫製の経験者を採用して内製化したと書かれており、体制確保の一端は読み取れるが、事務処理能力などの記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    一般消費者や主婦、デザイナー等の顧客ターゲットと、オリジナリティを出せる点、既存事例の最短翌日発送と1万円以内の価格が示されている。

  • 事業化までの道筋4

    スポーツ分野の受注拡大、ウェブサイト刷新、医療雑貨への展開など段階的な進め方とスケジュールの方向性が示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    アパレル製品の印刷からワンストップで型紙裁断と熱プレス転写を組み合わせる点は新しいが、市場の普及度に関する記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    クールジャパン需要や専門学生への提供など地域やサプライチェーン面の記述はあるが、国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加、生産性向上の数値が示されておらず、費用対効果は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献3

    光学スキャナー付き自動レーザー裁断機の導入でデザインデータからの一貫生産を実現したと書かれているが、イノベーションの広がりは限定的である。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    東京都葛飾区の事業者であることは分かるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済への波及は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

アパレル関連の受注は徐々に増えているが裁断機の稼働率は高くないため、スポーツ分野の受注を増やすことを目標にウェブサイトを刷新する予定である。趣味のスポーツチームや個人が教えるスクール等の小規模団体をターゲットとし、医療雑貨関係など他分野の開拓も進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。