ものづくり補助金平成26年度製造業東京都

安全性・環境性の高い工事現場用樹脂製敷板「プラボーくん サクラ」の開発と工事現場等の生産性向上

株式会社LINK PLANET

成果表面パターンの突起量 1倍(従来比)→2倍(従来比)

この事例のポイント

  • 従来の仮設養生敷板は平面的な加工にとどまり、穴や滑り止めの凸加工に限界があった。
  • 従来は平面的な加工で穴や滑り止めの凸加工に限界があったため、500トン以上のプレス装置を導入して高度な立体加工を可能にした。
  • 表面パターンの突起量 1倍(従来比)→2倍(従来比)。表面パターンの突起量が従来比約2倍になったため、滑止効果や強度が上がり、より安全に使用できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社LINK PLANET
所在地東京都 東京都中央区
業種プラスチック製品製造業
技術分野表面処理,立体造形
従業員数6人
資本金2,000万円
設立2004年

事業の背景

平成16年設立の当社は、プラスチック廃材を利用した建設工事現場・イベント・災害時向けの樹脂製敷板「プラボーくん」や防音シート「Q音バン」などを企画・製造している。仮設養生敷板は一般的に金属材で製造されてきた。中国で製造する競合他社は価格が安いが、当社は品質面で優位性が高い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来の仮設養生敷板は平面的な加工にとどまり、穴や滑り止めの凸加工に限界があった。
  • 生産能力使用するプレス機は金属素材向けに設計されており、15mm厚の樹脂を固定するクランプが取り付けられなかった。

やったこと

従来は平面的な加工で穴や滑り止めの凸加工に限界があったため、500トン以上のプレス装置を導入して高度な立体加工を可能にした。表面に立体的な加工をするための金型は既に開発済みだったが、使用するプレス機は金属素材向けのため、15mm厚の樹脂を固定するクランプを改良して機械本体に取り付けた。板材の打ち抜きに使うタレットパンチプレス機では、タレット部とテーブルの隙間を調整した。その結果、500トン以上のプレス圧力でも問題なく稼働でき、表面パターンの突起量が従来比約2倍の「サクラパターン入り」金型を製造できた。

加工機500トン以上のプレス装置

新しい製品・サービス:プラボーくん サクラ(樹脂製敷板)

事業の効果

  • 表面パターンの突起量 1倍(従来比)→2倍(従来比)

表面パターンの突起量が従来比約2倍になったため、滑止効果や強度が上がり、より安全に使用できるようになった。金属の敷板に比べ軽量なので、輸送コストや作業時間の短縮につながる。雨水による腐食も起きず、水害時の敷板流出など二次被害の防止にも役立つ。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    再生樹脂の敷板や防音シートを企画・製造する事業の延長として、樹脂化とプレス加工の高付加価値化が位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    競合は中国製で価格が安いが、品質面での優位性が高いと述べている。軽量・金属音低減・腐食防止など強みの記述はある。

  • 課題の認識と解決3

    金属製の敷板では難しかった立体加工の限界を、500トン以上のプレス装置で克服し商品を高付加価値化したと書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    表面パターンの突起量が従来比約2倍になったとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員6人の企業で、プレス機の改造やクランプ調整を行ったとあるが、体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    軽量・金属音低減・雨水腐食なし・防炎表示登録など利点を挙げ、ラグビーW杯や自衛隊派遣での利用実績と結びつけている。

  • 事業化までの道筋2

    プレス機のクランプやタレット部の調整、500トン以上での稼働確認という作業は書かれているが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    金属製の敷板が中心の分野で、突起量約2倍の立体加工による高付加価値化と防炎表示の登録認定商品化が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    廃プラスチックの解決策として注目され、海外政府機関から問合せがあり、自衛隊の災害派遣にも使われると述べている。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加額は書かれていないが、重量軽減による輸送コストや作業時間の短縮に触れている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    廃プラスチックの解決策として注目されたと記しているが、日本経済の構造転換との関連は直接書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    プラスチック廃材を使う地域の建設・イベント・災害対応の仮設資材として使われていると書かれているが、地域経済への言及はほぼない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

「防炎表示」を謳える登録認定商品のため、室内やコンサート会場など人が集まる場所でも利用できる。災害時に人の手で運べるよう2種類のサイズを設けた。ラグビーワールドカップ2019日本大会での活用が決まり、海外の政府機関から商社経由で問い合わせも来ている。

事業者の声

当社の敷板「プラボーくん サクラ」は、金属より軽く、ゴムのような匂いもしないことが、使う現場における最大の利点だと思います。日本では、建築現場やイベント会場だけでなく、山間部の送電線チェックのための仮設ヘリポートや、高速道路の出来上がりの路面カバー等でも活用されています。これからも再生リサイクル原料を有効活用するアイデアを形にしていきたいです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。