ものづくり補助金平成26年度製造業神奈川県

創薬応用可能な高機能なヒトiPS細胞由来肝細胞キットの試作品開発

株式会社リプロセル

この事例のポイント

  • ヒトiPS細胞由来肝細胞は薬物代謝能力が十分でなく、創薬に応用するための機能が不足していた。
  • 3次元構造や肝細胞の環境を再現するという、過去に類を見ない手法で肝細胞を成熟させる方法を開発した。
  • 革新的な方法でヒトiPS細胞由来肝細胞を成熟化させ、薬物代謝能力の改善に成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社リプロセル
所在地神奈川県
業種化学工業
技術分野バイオ
設立2003年

事業の背景

株式会社リプロセルは2003年に京都大学・東京大学発のバイオベンチャーとして設立され、2013年に大阪証券取引所JASDAQ(グロース)に上場した。ES細胞を用いた研究開発で長年の技術やノウハウを蓄積し、山中教授のiPS細胞樹立実験には同社の培養液が使われた。現在は研究試薬販売と創薬支援を事業の柱とし、再生医療分野への進出も進めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度ヒトiPS細胞由来肝細胞は薬物代謝能力が十分でなく、創薬に応用するための機能が不足していた。

やったこと

3次元構造や肝細胞の環境を再現するという、過去に類を見ない手法で肝細胞を成熟させる方法を開発した。この方法によりヒトiPS細胞由来肝細胞を高機能化し、薬物代謝能力の改善に成功した。補助事業の課題は補助金によりクリアすることができた。

新しい製品・サービス:創薬応用可能な高機能ヒトiPS細胞由来肝細胞キット(試作品)

事業の効果

革新的な方法でヒトiPS細胞由来肝細胞を成熟化させ、薬物代謝能力の改善に成功した。この成果により、iPS細胞の創薬への応用に向けた課題を解決できた。今後は、創薬応用が可能な高機能ヒトiPS細胞由来肝細胞キットとして販売できるよう準備を進める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性40%
  • これまでの取組との一貫性2

    ES細胞研究や培養液提供の実績が書かれ過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    ES細胞の技術蓄積や山中教授の実験への培養液提供などの強みはうかがえるが、市場動向との関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    残された課題を補助金でクリアしたとあるが、課題の具体的内容や高付加価値化につながる計画の詳細は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    経営管理部と研究開発担当の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や体制の具体的な内容は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    創薬応用可能な高機能ヒトiPS細胞由来肝細胞キットとして販売する目標が示され、薬物代謝能の改善という価値は読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    今後は創薬応用可能な製品として販売できるよう残課題をクリアするとあるが、スケジュールや解決方法の記載はない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    過去に類を見ない手法で肝細胞を成熟させ薬物代謝能の改善に成功したとあり、新規性の高い取組として読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    iPS細胞の創薬への大きな期待に触れているが、経済波及や雇用創出などの国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    iPS細胞による創薬応用という点で革新性がうかがえるが、サプライチェーンへの貢献や先端デジタル技術の活用は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    再生医療・創薬分野への進出が示されており、成長分野への進出とはうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は創薬応用可能な高機能ヒトiPS細胞由来肝細胞キットとして販売できるよう、残された課題をクリアしていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。