ものづくり補助金平成26年度製造業新潟県

鍛造ペグ(テント用杭)用打ち込みハンマーの開発・商品化およびペグ含めたキャンプ用品の海外販売

株式会社 山谷産業

この事例のポイント

  • ペグ使用者から、簡単に抜き差しできるペグ専用ハンマーが熱望されていたが、そうした製品がなく不満が残っていた。
  • ペグ専用ハンマーを新規に開発し、そのための金型を製作した。
  • ペグを立ったまま抜けるようになり、作業が楽になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 山谷産業
所在地新潟県 三条市
業種金属製品製造業
技術分野デザイン,立体造形
従業員数6人
資本金1,000万円
設立1979年

事業の背景

国内アウトドア市場は2009年から年平均6%程度伸びており、矢野経済研究所によると2014年時点の市場規模は2500億円である。自社開発の鍛造ペグは2013年に2.4万本、2014年に9.6万本、2015年にほぼ10万本を販売して好調だった。ペグは断面が楕円で地中で回らず、カラフルで見つけやすい特徴があり、ビニールシートや園芸用の固定などアウトドア以外にも使われている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術ペグ使用者から、簡単に抜き差しできるペグ専用ハンマーが熱望されていたが、そうした製品がなく不満が残っていた。

やったこと

ペグ専用ハンマーを新規に開発し、そのための金型を製作した。ハンマーのヘッド部分は交換可能とし、ステンレス製と真鍮製を用意した。本体は黒とクロームメッキの2種類とした。ハンマー部分にペグの頭を差し込んで立ったまま抜ける穴を設け、尖った形状のツメを付けて90度回して抜きやすくした。ハンドルは湾曲させて力が入りやすくし、木柄には樫の木を採用した。ハンドルと頭部の間に留め金を入れて柄の抜け防止を強化した。意匠登録(第1548755号、第1548756号)も行った。

金型ペグ専用ハンマー用金型

新しい製品・サービス:ペグ専用ハンマー(交換式ヘッド、立ったままペグを抜ける穴、抜き用のツメ、湾曲した木製ハンドル)

事業の効果

ペグを立ったまま抜けるようになり、作業が楽になった。デザインも評価され、SNSで紹介したところ高い好評を得た。新規ユーザー約1万人のうち10%が購入すると見込み、年間1,000本の販売を見込んでいる。今後は欧米市場への販売も検討している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    鍛造ペグは2013年2.4万本、2014年9.6万本、2015年約10万本と販売実績が続き、ペグ事業の延長として今回のハンマーが位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内アウトドア市場は年6%成長、2014年2500億円と示され、断面楕円で回らない鍛造ペグという自社の特徴が強みとして書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    ペグ購入者の抜く・打つ作業への不満という課題は示されているが、付加価値化や価格向上の具体的な効果は数値で示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    年間1,000本の販売見込みと2,000本の生産予定は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員6人と金型の製作実績はあるが、補助事業を遂行する人材配置や事務体制の具体的な説明は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    抜き穴・ツメ・交換式ヘッドなど製品の特徴が具体的に示され、購入者約1万人/年と10%の購入見込みで顧客ターゲットも明確である。

  • 事業化までの道筋2

    欧米市場への販売を検討すると書かれているだけで、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    湾曲柄を高級斧に倣うなど高付加価値化を図る意図は書かれているが、価格や同分野での水準の具体的な数値は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    ペグがピクニックや農業、園芸など幅広く使われると書かれているが、国が補助すべき経済波及や雇用創出の根拠は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    交換式ヘッドを消耗品として販売促進につなげる施策やSNSでの紹介は書かれているが、デジタル技術の活用は示されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    国内アウトドア市場が2009年から年6%程度伸びていると示され、成長分野への進出という位置づけは読み取れる。

  • 地域経済への波及2

    所在地は新潟県三条市と書かれているが、地域の特性を活かした雇用や地域経済への効果については記載がない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ゆくゆくは年間2,000本のペグ専用ハンマーを生産する予定である。欧米市場への販売を検討しており、キャンプ用品のブランド化への貢献も期待している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。