ものづくり補助金平成25年度製造業奈良県

最新鋭プレスの導入による金属プレス加工の大幅な工程短縮・コストダウンの実現

株式会社 M.T.C

成果ソフト入力時間短縮(1/6)

この事例のポイント

  • 価格競争やコスト削減の激化により、金属製造業界で生き残るために既存製品や開発段階からのコスト削減が必要になっていた。
  • 機械制御ソフトウエア(ARFS多段金型選択ジェネレータソフトウエア)、比較的大型の順送金型(複数工程を1工程化できるもの)、ダイベースが既存の倍で大型順送金型を取り付けられる18…
  • ソフト入力時間短縮(1/6)。新規導入した機械制御ソフトウエア、順送金型、プレス機と既存のNCランダム送り装置を組み合わせ、生産性が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 M.T.C
所在地奈良県 大和高田市
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,情報処理,精密加工
従業員数26人
資本金500万円
設立2004年

事業の背景

当社は金属プレス加工、スポット溶接、組立などを行い、ユニットバス、トイレ、自動車部品、スチール家具、スチール棚などの部品を製造している。年々価格競争やコスト削減が激しくなる中、金属製造業界で生き残るため、既存製品と開発段階から提案型のコスト削減に取り組むこととした。過去50年間に蓄積した金属プレス加工ノウハウがある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑価格競争やコスト削減の激化により、金属製造業界で生き残るために既存製品や開発段階からのコスト削減が必要になっていた。
  • コスト・採算金型で大量に加工する従来の方法では工程が多く、提案型のコスト削減を実現するための工程短縮が課題だった。
  • 人手・技能データ入力や設定作業には技術的ハードルが高く、順送金型で多品番の製品を1型内で加工するための創意工夫が難しかった。

やったこと

機械制御ソフトウエア(ARFS多段金型選択ジェネレータソフトウエア)、比較的大型の順送金型(複数工程を1工程化できるもの)、ダイベースが既存の倍で大型順送金型を取り付けられる1800mmのアマダTPW110 FXプレス機を新規に導入した。既存のNCランダム送り装置と組み合わせて生産性を向上させた。ソフトウエアの技術講習を実施してデータ作成技術を習得した。製造、営業、金型製作依頼先の連携により、多品番を1型内で加工する工夫を行った。

ソフトARFS多段金型選択ジェネレータソフトウエア
金型順送金型
加工機アマダTPW110 FXプレス機(1,800mm)

新しい製品・サービス:鋼製家具用棚部品L/R、住設用建材部品

事業の効果

  • ソフト入力時間短縮(1/6)
  • 加工時間短縮(半減)
  • 作業員1名削減
  • 鋼製家具用棚部品L/Rの1日の生産量 約2.5倍
  • 住設用建材部品の1日の生産量 約2.5倍

新規導入した機械制御ソフトウエア、順送金型、プレス機と既存のNCランダム送り装置を組み合わせ、生産性が大幅に向上した。鋼製家具用棚部品L/Rと住設用建材部品はいずれも1日の生産量が約2.5倍になった。ソフトの入力時間は6分の1に短縮され、加工時間は半減し、作業員1名を削減できた。外注から内製化へ移行し、多品種への応用も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の金属プレス加工ノウハウ50年の蓄積と既存機器の活用に触れ、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    価格競争の激化を経営環境として挙げ、既存ノウハウとの組み合わせで提案型商品を目指すとあるが、強み・弱みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    課題として価格競争とコスト削減を挙げ、工程短縮で生産性が約2.5倍になったと数字で示しており、課題解決の道筋が明確である。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    鋼製家具用棚部品と住設用建材部品の1日の生産量が約2.5倍と数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社内製造・生産管理・品質管理・営業部門と金型発注先で打合せを重ねたとあり、技術講習も実施しているが、人員体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    提案型のコスト削減という方向性と、顧客ニーズに応える競争力のある商品を目指すとの記述はあるが、ターゲットや選ばれる理由は整理されていない。

  • 事業化までの道筋4

    ソフト習得、多品番対応の課題と施策が示され、市場調査・追加開発・生産・販売・設備投資の年次スケジュールが1年目から5年目まで明記されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    順送金型と大型プレス機を組み合わせ、同分野で工程を1工程化する高水準の生産方式を採っているが、普及度との比較は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    新規設備導入で生産量が約2.5倍と示されており効果は読み取れるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    プログラミング簡易化や多品種応用などのソフト活用はうかがえるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体のイノベーションへの言及は乏しい。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

1年目から3年目にかけて市場調査と追加開発を行い、1年目から5年目にかけて生産と販売を進める。3年目に設備投資を実施する予定。

事業者の声

決して1部門だけの工夫では成し得ない情報共有の結晶であると自負している。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。