ものづくり補助金平成25年度製造業熊本県

精密3D形状加工金型導入による、義肢装具製造技術の最適化と合理化

アドバンフィット株式会社

この事例のポイント

  • 複雑な形状を手作業で製造しているため、製品の品質にばらつきがあった。
  • これまで作業で製造していた装具の形状を、ノギスなどで測定し、測定値をもとに3DCADで図面化して細部まで再現した。
  • 従来より製造時間は70%、コストは20%削減でき、短納期かつ高品質で製造できる工程が確立できた。

事業者のプロフィール

事業者名アドバンフィット株式会社
所在地熊本県 八代市
業種その他の製造業
技術分野精密加工,立体造形
従業員数22人
資本金1,000万円
設立1989年

事業の背景

当社は、けがをした人や身体障がい者向けの義肢装具や福祉用具を製造している。そのうち片麻痺の人向けに足首を固定する装具は比較的ニーズが高く、オリジナル製品「UDフレックスAFO」は日本、韓国、ヨーロッパで意匠・商標登録をし、国内を中心に海外展開も進めている。九州を中心とした医療機関に販売している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度複雑な形状を手作業で製造しているため、製品の品質にばらつきがあった。
  • 生産能力突発的な海外企業からの多ロットの注文に対応しきれなかった。
  • 生産能力製造効率が低く、コストの削減も課題だった。

やったこと

これまで作業で製造していた装具の形状を、ノギスなどで測定し、測定値をもとに3DCADで図面化して細部まで再現した。精密3D形状加工により金型を製作できる装置と、ベルト部分を熱で接着する超音波ウェルダーを導入した。従来のプラスチック板の成形から、金型への樹脂の射出成型に切り替え、樹脂としてポリプロピレンを新たに採用した。安全性と剛性・柔軟性のバランスを取るため、ポリエチレンの配合率を数パターン作り、実際に片麻痺の患者に使用してもらい最適条件を確認した。金型は一度作ると修正が困難なため、金型発注前に3Dデータをもとに光造形モデルを作成し、修正のリスクを減らした。

  • 加工機精密3D形状加工金型製作装置超音波ウェルダー

事業の効果

従来より製造時間は70%、コストは20%削減でき、短納期かつ高品質で製造できる工程が確立できた。6月からは完全に射出成型へ切り替えており、破損などのクレームもなく、製品として一つの完成形に至ったと考えている。ベルトの接着強度が増したことで品質も安定した。また、多ロットの注文にもスムーズに対応できるようになった。

今後の展望

今後は、片麻痺向け装具で主流となっている関東など他地域への販路拡大を図り、当社製品の薄さや短納期などの強みをアピールしていく。あわせて海外への販路拡大も進めたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。