回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社共伸技研
成果工程管理表作成の担当者数 3名→1名
| 事業者名 | 株式会社共伸技研 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 門真市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装 |
| 従業員数 | 17人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1982年 |
1982年に大阪府門真市で創業し、工業用ブラシ一筋で歩んできた。主力はコの字型の金属帯材に毛材を挟んでかしめる「チャンネル式」ブラシで、ふさぐ・きれいにする・削る磨くなどの用途に応える。多品種少量のため顧客数は3,000社を超え、ブラシのアイテムは年9,000以上にも及ぶ。2008年に2代目社長が就任後、インターネット販売の拡大にも取り組んでいる。
抱えていた課題
やったこと
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。生産リードタイムを3分割し、かかる優先順位を赤、黄、青の3色で表示して全員が把握しやすくした。デジタル溶接機を5台導入し、ブラシのプレート部分の溶接作業性と製品品質の向上を目指した。デジタル溶接機は設定が自動で行われるため、熟練者でなくても誰でも簡単に使えるようになった。
| ソフト | 工程見える化システム |
|---|---|
| 加工機 | デジタル溶接機(5台) |
工程見える化システムの運用によって、以前は残業が必要だった仕事量も定時の作業だけでこなせるようになった。完成が遅れる案件も、1日4、5件発生していたものが月に数件程度に減少した。デジタル溶接機の導入で製品の美観が向上し、スパッタ除去作業が激減して、以前3名が数日かかっていた作業がわずか1、2時間で終わるようになった。溶接機は熟練者でなくても設定が自動でできるため、誰でも簡単に扱えるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来のブラシ一筋の事業を基に、生産革新活動を発展させて自社独自の生産管理システムを構築したと書かれており、過去の取組との一貫性がうかがえる。
多品種少量の強みを示し、9,000種のブラシ、顧客3,000社超、短納期・小ロット対応を挙げて自社の強みと市場での位置づけを述べている。
現在の課題は受注を増やすことと明言し、営業人員増や新規顧客開拓、自社商品開発など、課題に対応する取組を具体的に述べている。
社員と決めた目標はボーナスを2倍にすることと示されているが、付加価値額や生産性の数値目標は書かれておらず、具体性が薄い。
従業員17名で、各工程の責任者が話し合っていた作業を責任者1名がシステムで作成できるようになったと書かれており、体制の一端がうかがえる。
チャンネル式ブラシの特徴や、一品から製造する対応力、短納期・小ロットなど、選ばれる理由が事例の中で具体的に整理されている。
ヒット商品で生産能力が足りなくなった場合にブラシ植毛工程の改善に乗り出す考えが示されているが、スケジュールや方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
チャンネル式ブラシは植え込み式より植毛密度が濃いと特徴を示し、一品から製造する高付加価値の対応が書かれているが、市場水準の数値は示されていない。
国が補助する積極的な理由として、雇用創出や経済波及効果を示す記述は見当たらず、わずかに中小企業の手本になりたいという思いがうかがえる程度。
溶接作業が以前の数日から1〜2時間に短縮され、残業が不要になり、完成遅れも1日4、5件から月数件に減ったと具体的な成果が書かれている。
デジタル溶接機と工程見える化システムという先端的な設備の導入が書かれているが、サプライチェーン全体への波及や新ビジネスモデルは述べられていない。
工業用ブラシの製造販売と生産能力の拡大は読み取れるが、市場成長分野への進出や日本経済の構造転換への言及はわずかにうかがえる程度。
大阪府門真市での創業と本社工場の所在は書かれているが、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
生産現場に生じた余力を生かして生産を拡大するため、営業人員を増やし新規顧客の開拓に全力を挙げている。受注だけでなく、自ら顧客に発信できる自社商品の開発にも乗り出そうとしている。ヒット商品で再び生産能力が不足すれば、ブラシ植毛工程の改善に取り組む考えだ。
現在の課題は受注を増やすこと
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日