ものづくり補助金平成26年度製造業新潟県

個別情報ラベルの品質保証を目的とした画像検査装置の導入計画

株式会社ヨネヤマシール印刷

この事例のポイント

  • 可変情報ラベルは一枚ごとに印刷内容が異なるため、印刷内容を検査する手段がなく、一部のサンプリング検査しかできなかった。
  • 検査カメラメーカーと共同でテストを繰り返し、実現可能性を検証した。
  • 可変情報ラベルの全数検査が可能になり、クライアントの品質保証の要求に応えられる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヨネヤマシール印刷
所在地新潟県 新潟県三条市
業種印刷・同関連業
技術分野情報処理
設立1973年

事業の背景

1973年創業のシール印刷会社で、食品・医療・化粧品などのラベルを手掛けてきた。顧客の7割は首都圏で、メーカーから広告代理店まで幅広く受注している。キャンペーンの増加で可変情報ラベルの需要は高まっているが、中小ロットで受注できる印刷業者は少ない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度可変情報ラベルは一枚ごとに印刷内容が異なるため、印刷内容を検査する手段がなく、一部のサンプリング検査しかできなかった。
  • 品質・精度クライアントからはラベルの品質保証のために全量検査を求める声が強かった。
  • 人手・技能可変情報ラベルの検査には検査対象ごとに照合データをプログラミングする必要があり、扱いに手間がかかった。

やったこと

検査カメラメーカーと共同でテストを繰り返し、実現可能性を検証した。ものづくり補助金を活用して検査装置とシステムを導入した。可変情報ラベルの検査では検査対象ごとに照合データをプログラムで作成する必要があり、スタッフがその操作を習得した。これにより業界に先駆けて可変情報ラベルの全量検査体制を整えた。

検査測定検査装置
ソフト検査システム

事業の効果

可変情報ラベルの全数検査が可能になり、クライアントの品質保証の要求に応えられる体制が整った。業界に先駆けて全量検査を実現したことで、ラベル印刷の品質面での信頼性が高まった。展示会では可変情報を扱うラベルとキャンペーン施策への反応が良く、新規顧客の獲得につながっている。今後はデータを活用して顧客に販路開拓まで提案していく考えである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    2008年に個別情報を印字できるラベル印刷機を独自に開発したとあり、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    可変情報ラベル需要は増加し中小ロットで受注できる業者が少ない点、顧客の7割が首都圏とあり、外部環境と強みに触れている。

  • 課題の認識と解決3

    検査はサンプリングしかできず全量検査を求める声が強かったという課題認識が示され、全数検査の導入で解決を図っている。ただし効果の数値は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    スタッフが検査システムの操作を習得するのに苦労したものの体制を整えたとあり、体制面の記述はわずかにうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    可変情報ラベルの品質要求が食品・医薬品・化粧品で高まっているという需要の裏付けと、展示会での反応の良さが書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    テストを繰り返し実現可能性を検証したとあり、今後はデータ活用の提案まで進める方針が示されているが、スケジュールは明確でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    可変情報ラベルの全数検査は業界で実現が難しかった分野で、他社に先駆けて全量検査体制を整えたと書かれている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    データを活用した提案や広告代理店の役割を担う方針はあるが、経済波及や雇用創出に関する記述は見られない。

  • 費用対効果2

    投入額や付加価値額、費用対効果に関する数値は示されておらず、わずかに効果の方向性がうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献4

    カメラとパソコンの進化を活かし、QRコードの読み取りによる消費者データを集めて提案につなげる仕組みが具体的に書かれている。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    印刷業界がITと絡めたサービスに踏み込む必要があるとの認識が示されており、構造転換への方向性がうかがえる。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

印刷だけでなくITと絡めたサービスに踏み込み、キャンペーンで集めたデータを活用して顧客に販路開拓まで提案していきたいと考えている。製造業としての工程管理を怠らず、新たな顧客開拓に取り組む。

事業者の声

印刷業界全体として、ITと絡めたサービスに踏み込んでいかないといけない状況になりつつある。当社としても、その波に乗り遅れることなく、データの活用に力を注いでいきたいです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。