ものづくり補助金平成26年度製造業新潟県

超応答ハイブリッド射出成形機導入による樹脂製微細針の成形技術の確立

山田精工株式会社

成果型開閉精度(直進度) 50μm→30μm

この事例のポイント

  • 従来の射出成形では成形が不可能とされた、先端を鋭利・微細化した針の成形技術が確立されていなかった。
  • 針長1.2mm、先端径0.04mm、先端尖り状のプラスチック製4針タイプの注射針を開発した。
  • 型開閉精度(直進度) 50μm→30μm。従来の射出成形では不可能とされた、針先端を鋭利・微細化した針の形状成形に成功した。

事業者のプロフィール

事業者名山田精工株式会社
所在地新潟県 魚沼市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数49人
資本金3,000万円
設立1980年

事業の背景

近年、ワクチン接種では痛みの少ない皮内投与型注射針が注目されている。針を深く刺す必要がないため痛みを大幅に抑えられ、従来の5分の1の少量ワクチンで同等の効果が得られるとされる。使用後の廃棄物についても、より安全で安心して使える注射針が望まれている。当社の得意分野は精密・小物プラスチック微細成形技術である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来の射出成形では成形が不可能とされた、先端を鋭利・微細化した針の成形技術が確立されていなかった。
  • 品質・精度従来機は型開閉の直進度が50μm、平行度が65μmと精度が不足していた。
  • 新製品・新技術皮内投与型注射針の需要に対応するため、確実にワクチンを投与できる樹脂製微細針の開発が必要だった。

やったこと

針長1.2mm、先端径0.04mm、先端尖り状のプラスチック製4針タイプの注射針を開発した。成形シミュレーションでゲートバランス、成形温度、ウェルドライン制御、射出圧力の最適化などの要因を検討し、成形条件を確立した。その条件を加味し、微小電子部品で培った特殊技術により金型を設計した。鋭利な針先端形状の精度を確保するため、高精度な位置決め組立技術で型を組み立てた。高精度・高能率・低コストで、鋭利な先端形状をもつ微細・高アスペクト比の成形品を作る最適射出成形条件を確立した。

加工機超応答ハイブリッド射出成形機

新しい製品・サービス:樹脂製微細針(4針タイプ)

事業の効果

  • 型開閉精度(直進度) 50μm→30μm
  • 型開閉精度(平行度) 65μm→30μm
  • 射出速度 500mm/s→700mm/s

従来の射出成形では不可能とされた、針先端を鋭利・微細化した針の形状成形に成功した。導入した設備により型開閉精度と射出速度が向上し、クリーンルーム内に設置して実験を継続している。一方で横穴があるため針の強度が不足することが判明し、更なる改善が必要とされている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは書かれておらず、微小電子部品で培った特殊技術に触れるのみである。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    微小電子部品で培った特殊技術や精密成形の強みに触れているが、市場動向との関係や競争優位の根拠は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    皮内投与型注射針の需要増や従来針の痛みや廃棄の課題を挙げ、4針タイプの開発で対応する方向は示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。射出速度の数値はあるが、付加価値目標との結びつきはない。

  • 事業を進める体制2

    実施体制や人材、事務処理能力について記載がなく、設備設置のクリーンルームに触れる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ワクチン接種で痛みが少なく少量で済む皮内投与型注射針という顧客ニーズと、4針タイプの製品内容が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    実施内容は①から④の順序で示されているが、スケジュールや期間の記載がなく、課題解決の方法は針強度の改善に限られている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    従来不可とされた鋭利・微細な針先形状を成形できたとあり、高付加価値の微細針分野での優位を目指す記述がある。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    安心安全な注射針の需要に触れるが、雇用創出や波及効果、国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    従来機と導入機の型開閉精度や射出速度の比較数値はあるが、補助金額に対する付加価値増加の記載はない。

  • イノベーションへの貢献3

    成形シミュレーションや高精度位置決め組立など先端的な技術活用が書かれているが、サプライチェーンへの貢献は示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    医療分野の需要に触れるが、日本経済の構造転換や成長分野への進出については書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    新潟県魚沼市に所在するとあるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は見当たらない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

針の強度を向上させるため形状をさらに進化させ、展示会等を通じて試作と販売活動を展開している。

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鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

効果:製造ロット 32.5kg→65kg

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。