新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
株式会社橋本テクニカル工業
成果切込み作業のスピード 1倍→5倍
| 事業者名 | 株式会社橋本テクニカル工業 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 富山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1992年 |
当社は橋本直幸社長が13年間携わった金型製作の経験を活かして1992年に創業し、金型製作の下請けから事業を始めた。平成10年からはオリジナル商品の開発・製造も手がけ、ワイヤーカットの治具「水すまし君」がヒットした。平成23年ごろからはマイクロバブルを使って研磨性能を上げる機械の開発などに取り組み、生産性向上に向けた試行錯誤を続けてきた。
抱えていた課題
やったこと
補助金により、高い研磨性能をもつ平面研削盤を導入した。平面研削とは素材の平面を削り取る加工で、導入したのは砥石を往復させて削るテーブル型の機械であり、主に県内大手企業から受ける特殊鋼のプレス金型の制作に使われる。新しい研削盤は導入するだけでなく使いこなすことが重要であるため、水のかけ方などの条件を変えた機械のテストを繰り返した。多くの失敗の末、以前の機械に比べさらに約5倍のスピードを達成した。平成23年当時の5倍近いスピードで切込み作業ができるようになり、工期の大幅な短縮が実現した。
| 加工機 | 平面研削盤 |
|---|
高い研磨性能をもつ平面研削盤の導入により、切込み作業と加工のスピードが大幅に向上した。量産加工のスピードが上がり、工期を大幅に短縮できるようになった。他社には真似できないスピードであり、当社の理論と技術が全国の企業から注目されるようになった。また、機械の操作方法などのノウハウを提供できるようになり、新サービスとして他社への提供も始めた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成23年ごろから研磨性能向上の試行錯誤を続け、ワイヤーカットから事業を拡大した経緯が書かれ、過去の取組との一貫性は読み取れる。
自社独自の水まわし技術や特殊鋼金型の受注先など強みは読めるが、市場動向や競合との比較は書かれていない。
平面研削盤の切込量が機械構造上の限界だったため、新機種導入で当時の約5倍の切込み速度を実現したと課題と効果が明確。
従来比で約5倍のスピードを達成したと数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
ワイヤーカット技能士の資格取得や多数の工作機械を整備している記載はあるが、人材配置や事務体制の詳細は薄い。
主に県内大手企業からの特殊鋼プレス金型受注という顧客層は読めるが、選ばれる理由の整理は薄い。
今後の産学連携やノウハウ提供サービスなど展望は書かれているが、導入後の遂行スケジュールは明確でない。
公開されている事例からは読み取れません。
同分野の平面研削盤で従来の約5倍の切込みスピードを達成し、他社には真似できない水準と書かれている。
県内大手企業の金型製造を支える地域の製造基盤という程度がうかがえるが、波及効果の定量的な記載はない。
工期の大幅な短縮と量産スピード向上は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は示されていない。
産学連携や研究協力の記載はあるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
富山県の地域企業として県内大手企業と取引し、地域の技術ノウハウを全国へ広める構想が読めるが、雇用創出の記載は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
産学連携を強めており、北陸職業能力開発大学校などとの研究連携や、県外の技術者・企業との協力開発、岩手大学工学部の学生の卒論研究への協力が決まっている。日本金型工業会の第45回金型関連技術発表講演会では橋本社長の講演が予定されている。全国でのセミナーやミニ展示会も開催し、今後は同社の理論と技術を全国へ、海外へと広めていく考えだ。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg