ものづくり補助金平成26年度製造業富山県

アルミ成形加工機導入による製品の安定供給、製造コストの削減による生産性の向上

株式会社スガマサ

成果成形スピード 400㎜/秒→500㎜/秒

この事例のポイント

  • 従来機は1秒間に400㎜が限界で、受注拡大のために成形スピードの向上が求められていた。
  • アルミ嵌合固定式ルーバー「サン・バンテージ」中低層用の生産性を向上させるため、フォーミング加工機を導入し、オリジナル加工機の製作に取り組んだ。
  • 成形スピード 400㎜/秒→500㎜/秒。新型機により成形スピードが25%向上し、生産能力が高まった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社スガマサ
所在地富山県 高岡市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数35人
資本金3,000万円
設立1987年

事業の背景

当社は昭和62年にアルミ建材メーカーとして創業し、営業、設計、製造、施工までを一貫して担う建設・製造業となった。主な製品はアルミ内外装パネルやアルミ型材ルーバーなどである。アルミ外装ルーバーは当社の売上高の約10%を占める。国内のアルミ外装ルーバー市場は約2分の1を海外企業の日本法人が占めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来機は1秒間に400㎜が限界で、受注拡大のために成形スピードの向上が求められていた。
  • 品質・精度従来機では成形形状にばらつきが生じることがあり、形状が安定しないと強度が不足する恐れがあった。
  • 人手・技能古い機械のため形状調整に時間と技術が必要で、熟練作業者の負担となっていた。
  • コスト・採算微調整に10~20分かかっており、その手間を減らす必要があった。

やったこと

アルミ嵌合固定式ルーバー「サン・バンテージ」中低層用の生産性を向上させるため、フォーミング加工機を導入し、オリジナル加工機の製作に取り組んだ。成形軸を従来機の3軸から新型機では5軸に増設し、高品質の製品を安定的に生産できるようにした。微調整を簡単にできる調整ハンドルを取り付けた。新型機は作業する従業員の意見をまとめ、工作機メーカーと綿密な調整を重ねて製作した。新型機で製造した製品は富山県産業技術研究開発センターで強度試験を実施し、安全性を確認した。

加工機フォーミング加工機(アルミ成形加工機)

事業の効果

  • 成形スピード 400㎜/秒→500㎜/秒
  • 微調整時間 10分→5分

新型機により成形スピードが25%向上し、生産能力が高まった。成形軸を増やしたことで成形形状が安定し、高品質の製品を安定的に生産できるようになった。調整ハンドルにより微調整の時間と手間が減り、熟練作業者以外でも調整できるようになった。色による形状の変化も解消された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の型材・ルーバー事業の延長として成形加工機を刷新する内容だが、経営戦略上の位置づけ自体は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    アルミ外装ルーバー市場の約2分の1を海外企業の日本法人が占め、撤退による業界変化を機会と捉えている点が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    成形形状のばらつきと調整に10~20分かかる課題を認識し、調整5分への短縮と成形軸3軸から5軸への増設で解決する計画が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    成形スピード400mmから500mmへ25%アップ、調整時間10~20分から5分への短縮など数値目標と実績が示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    作業員の意見を集約し工作機メーカーと綿密に調整したとあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    平面・斜め配置や開口率を変えられる製品特徴、デザイン性や耐久性などの特徴は書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後は新規受注やOEM受託先の開拓と営業強化を課題としているが、スケジュールや遂行方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    アルミ外装ルーバーで高水準の製品を扱うが、ジャンルの普及度や高付加価値化の度合いを示す数値は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    北陸新幹線新高岡駅舎や公共施設への採用など地域の建築事例はあるが、雇用創出や波及効果の記述は限られる。

  • 費用対効果2

    生産能力向上の効果は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    富山県高岡市の企業で北陸新幹線関連の建築案件に携わるなど地域性はうかがえるが、地域経済の牽引効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は新規受注やOEMの受託先を開拓し、売上を伸ばすことが課題となる。海外企業の日本法人が日本市場から撤退する機会を逃さず、営業を強化して受注拡大を図りたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。