ものづくり補助金平成26年度宿泊業、飲食サービス業石川県

高品質「メギスいしり」の速醸製造法開発と独自販売チャネルの強化

有限会社もりやま

成果発酵期間 365日→5日

この事例のポイント

  • 従来法では発酵期間が1年以上かかり、その間に油が劣化して臭いが発生・増長していた。
  • 能登メギスを原料に、福井県立大学の宇多川副学長の指導を受けて速醸法によるいしりの製造法を開発した。
  • 発酵期間 365日→5日。速醸法により約5日間でのメギスいしりの製造を実現し、生産性が大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社もりやま
所在地石川県 七尾市
業種宿泊業
従業員数12人
資本金670万円
設立1986年

事業の背景

食生活で健康志向や本物志向が注目される中、能登のいしり料理にも関心が集まっている。いしりはイカや鰯で作られることが多いが、能登メギスは臭いと味の上品さで最も大きな違いを持つ。七尾では漁獲高が全国トップレベルのメギスが安定して得られる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程従来法では発酵期間が1年以上かかり、その間に油が劣化して臭いが発生・増長していた。
  • 品質・精度発酵中の油の劣化による臭いが製品の味や品質の安定を妨げていた。

やったこと

能登メギスを原料に、福井県立大学の宇多川副学長の指導を受けて速醸法によるいしりの製造法を開発した。速醸法は従来1年以上かかっていた発酵を約5日間に短縮する方法である。管理栄養士など料理専門家数名に依頼し、メギスいしりを使った料理を作ってもらった。その結果、郷土料理、西洋料理、おやつなど幅広い料理に利用できることを確認した。

新しい製品・サービス:メギスいしり

事業の効果

  • 発酵期間 365日→5日

速醸法により約5日間でのメギスいしりの製造を実現し、生産性が大きく向上した。発酵中の油の劣化を抑えたことで、安定した品質、減塩、低臭を実現した。製造量が増えたことで円滑な供給が可能になった。独自チャネルとして直営食事処やスーパー等の取引販売店を通じて提案・提供する事業を展開している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    いしり料理の注目を背景に速醸法の製造開発に取り組んだと書かれ、過去の取組との連続性は読めるが、経営戦略上の位置付けまでは記載がない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「能登メギス」の臭いと味の上品さが他のいしりとの違いとして示され、強みは読み取れるが、競争環境や市場動向の具体的な分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    従来法の発酵期間1年以上と油の劣化による臭いという課題を認識し、速醸法で約5日間の製造を実現した点が具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの数値目標は記載がなく、製造期間の短縮実績のみがうかがえる。

  • 事業を進める体制3

    福井県立大学の副学長の指導を受けたと書かれ、外部の専門家を含めた体制は読み取れるが、社内の人材や事務体制の記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    安定した品質、減塩、低臭に加え管理栄養士等が多様な料理に使えることを確認した点が、製品の価値として具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    速醸法の開発と独自チャネルでの販売展開は示されるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    従来1年以上かかった発酵を約5日に短縮し、同分野で高品質・低臭の高付加価値化を図っている点が具体的に読み取れる。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    能登のいしり料理への注目はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    能登メギスという地域資源を活かし、七尾での安定供給と地域の食文化の発信を図る点が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。