ものづくり補助金平成26年度製造業石川県

日本発・高品質な糀調味料の世界進出事業~小袋商品の新規開発~

株式会社ヤマト醤油味噌

この事例のポイント

  • 小袋入りの糀調味料は顧客から要望があったが、充填設備がないため製造できず、商品開発が止まっていた。
  • 新たな設備投資として小袋充填装置を購入し、小袋入りの糀調味料を製造できる生産体制を整えた。
  • 湯を注ぐだけで使える出汁入り味噌を小袋に充填して商品化した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヤマト醤油味噌
所在地石川県 金沢市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数39人
資本金1億円
設立1911年

事業の背景

創業地の金沢市大野町は400年前から醸造業が栄えた町で、同社は北陸の自然を活かした醤油・味噌・甘酒・たれ・つゆなどの糀調味料を製造している。同社は2013年以降ヨーロッパに醤油を輸出している。和食の広がりとともに海外で糀を用いた発酵調味料の需要が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力小袋入りの糀調味料は顧客から要望があったが、充填設備がないため製造できず、商品開発が止まっていた。
  • 新製品・新技術ヨーロッパの得意先から小袋しょうゆや小袋ドレッシングなどの商品化を求められていたが、応えられずにいた。

やったこと

新たな設備投資として小袋充填装置を購入し、小袋入りの糀調味料を製造できる生産体制を整えた。海外市場で需要がある小袋入り糀調味料の試作開発を行った。湯を注ぐだけで使える簡便な出汁入り味噌を小袋に充填する試作を行った。今後5年かけて1年に1品ずつ開発・製品化することを目指している。

加工機小袋充填装置

新しい製品・サービス:湯を注ぐだけで使える簡便な出汁入り味噌(小袋入り)

事業の効果

湯を注ぐだけで使える出汁入り味噌を小袋に充填して商品化した。海外ユーザーからの評価は高い。包材を工夫したことで耐久性が増した。この商品は欧州向け市場の開拓で大きな戦力になると予想される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    2013年以降のヨーロッパへの醤油輸出実績と糀を活かした発酵調味料づくりの継続が書かれ、事業の一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    欧州得意先から小袋商品の商品化要望があったこと、400年の醸造業の町で糀調味料を続けていることが書かれているが、競争優位の定量的な根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    小袋充填設備がないため開発に歯止めがかかっていたという課題が明確で、充填装置の導入で解決し、今後5年で1年1品ずつ製品化する計画が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、欧州市場での大きな戦力になると予想される、という定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制2

    従業員39人、資本金10,000千円の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や人材配置の具体的な記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小袋入りは使い切りやすく単位あたり輸送コストが低いこと、欧州の得意先からの具体的な要望があり、顧客ニーズの裏付けが示されている。

  • 事業化までの道筋4

    今後5年かけて1年1品ずつ開発・製品化する遂行スケジュールが示されており、課題解決の方法も小袋充填装置の購入として明確である。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    小袋入り糀調味料は海外で需要が増している分野とされ、化学調味料や保存料を使わない無添加を特徴としているが、高付加価値化の水準は数字で示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    和食の広がりに伴う海外需要の増加や欧州向け市場の開拓という国の施策に沿う内容だが、経済波及や雇用創出の具体的な数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果はうかがえる程度にとどまる。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面70%
  • 成長分野への進出3

    和食・発酵調味料の海外需要の増加を取り込む海外市場開拓の方向性が書かれ、輸出拡大による構造転換への寄与がうかがえる。

  • 地域経済への波及4

    創業地の金沢・大野町は400年前から醸造業が栄え、北陸の自然を活かした糀調味料づくりを続け、糀パークで地域の発信拠点としている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後5年かけて1年に1品ずつ小袋入り糀調味料を開発・製品化していくことが次の目標である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。