回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ダンボール・ワン
成果試作開発期間 14日→1日
| 事業者名 | 株式会社ダンボール・ワン |
|---|---|
| 所在地 | 石川県 金沢市 |
| 業種 | パルプ・紙・紙加工品製造業 |
| 技術分野 | デザイン,情報処理 |
| 従業員数 | 70人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 1978年 |
当社は大手家電メーカーの下請けとして、段ボールなど梱包資材の供給を行ってきた。顧客工場の移転統合によりその方面の需要は厳しい状況にあった。一方、約10年前から始めたインターネットによるダンボール販売事業は順調に推移し、当社の売上の半分を占めるまでになっていた。当社の強みは包装資材における設計力、提案力、デザイン力にある。
抱えていた課題
やったこと
CAD/CAM連動カッティングマシンを導入し、形状・寸法・材質等の検討、木型メーカーへの図面データ送付によるサンプル依頼、サンプルの確認までを社内で行えるようにした。これにより現物の確認を社内で素早く行い、商品開発を時間をかけず進められるようになった。試作を繰り返しながら新たな生産方式の確立に取り組み、災害時に役立つ緊急用段ボール式トイレや、カッター不要で簡単に開梱できるユニバーサルデザインの「らくらく開封箱」の試作などを行った。設計・開発・試作を一元的に管理できる責任者の育成も行った。カッティングマシンの操作習熟訓練は、グループ会社で包装資材メーカーの株式会社ペーパーワールドに協力を依頼して進めた。
| 加工機 | CAD/CAM連動カッティングマシン |
|---|
新しい製品・サービス:緊急用段ボール式トイレ、ユニバーサルデザインの「らくらく開封箱」
試作開発期間が最短1日に短縮され、外注に頼らず素早く商品開発できるようになった。複雑な形状やデザインの製品開発が可能になり、多様な商品を短期間で市場に浸透させられるようになった。カッティングマシンの活用によりプラスチックダンボールの生産も始まり、既存分野以外の客先との取引も始まった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
大手家電下請けの需要減少を背景に、EC販売事業の拡大を経営上の方向として示しているが、過去の取組との一貫性は詳しく書かれていない。
EC販売で国内シェア1位、売上高490百万円から50億円超への見込みなど、市場と自社の強みを具体的に示し、優位性を説明している。
極短納期・小ロット・低価格化の課題を挙げ、試作期間が14日以上から最短1日になった成果が課題解決として示されている。
売上の目標値や付加価値額の具体的な数値目標は示されていないが、売上50億円見込みという実績の伸びがうかがえる。
試作担当の不在や設計・試作を一元管理する責任者の育成に取り組んだと書かれており、体制面の取組が読み取れる。
即日見積・極短納期・極小ロット・低価格という顧客に選ばれる理由と、ユーザー層の広がりが具体的に示されている。
試作を繰り返しながら成型方法を確立した過程や今後の展開は書かれているが、スケジュールや検証方法の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
ユニバーサルデザインの「らくらく開封箱」や緊急用段ボール式トイレなど、高付加価値の独自商品開発が具体的に書かれている。
災害時に役立つ製品や既存分野以外の取引開始はうかがえるが、国が補助する理由としての波及効果は明示されていない。
試作期間が14日以上から1日に短縮された効果は読み取れるが、補助金額に対する費用対効果は示されていない。
CAD/CAM連動カッティングマシンを用いたデジタル技術の活用とプラスチックダンボール生産への展開が具体的に書かれている。
プラスチックダンボールなど既存分野以外への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
石川県金沢市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済への効果は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は今回確立した成型方法も含め、浄化槽製造で培ってきたFRP及びプラスチックの成型・加工技術を、浄化槽以外の自社製品開発や受託生産の請負などに活かしていきたいと考えている。
全く取り組んだ事もノウハウもなかった成型方法への挑戦を、ものづくり補助金によって後押しをして頂きました。試行錯誤しながら目的の成型法を確立できたことは大きな成果となりました。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
納品物量の増加に対応するため組み立て式冷蔵庫を導入し、納品収納に余裕を持たせるとともに、物の定位置化により物を探す時間を省いた。
効果:導入前後の作業時間・人件費を比較し、月間75万円の削減効果が確認できた。
PDFを基軸に複雑な演算処理を直接行える製版用高性能演算システム「EQUIOS-PTR」を導入し、処理速度と精度を向上させて高品質化と短納…
効果:処理時間 60分→5分