ものづくり補助金平成26年度製造業石川県

デザイン性の高いオリジナル商品の試作開発を通じた国産材の利活用

北村木箱株式会社

この事例のポイント

  • デザイン担当者がおらず、印刷工程の多くを外注しているため、柔軟にデザインを変更できない。
  • 自社開発のオリジナルデザインを作成した。
  • 記念品や思い出の品を扱う木箱製造において、従来は対応が難しかった多様なニーズに応えられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名北村木箱株式会社
所在地石川県 小松市
業種木材・木製品製造業
技術分野機械制御
従業員数35人
資本金1,000万円
設立1969年

事業の背景

当社は主に工芸品・ギフト食品や記念品の梱包に使う木箱を製造してきた。平成27年に「きりひめちゃん」を開発し、同年石川県で開催された第66回全国植樹祭でも扱われるなど、取組みが評価されつつあった。自社ホームページの開設を機に、一般消費者や企業から、オリジナルの絵付けを施した記念木箱の極小ロット(1個~)製造に関する引合いが増加傾向にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能デザイン担当者がおらず、印刷工程の多くを外注しているため、柔軟にデザインを変更できない。
  • コスト・採算版代が必要なため、自社製品の開発に積極的に取り組めない。
  • 新製品・新技術オリジナル木箱において、極小ロットを含む注文に満足な対応ができていない。

やったこと

自社開発のオリジナルデザインを作成した。木製品への印刷に対応するUVインクジェットプリンターを導入した。デザインを扱うためのプログラミングスキルを習得した。木箱への印刷治具と印刷方法を開発・確立した。

加工機UVインクジェットプリンター

新しい製品・サービス:フルカラーでデザイン性の高いオリジナル木箱(国産材を利活用した極小ロット対応のもの)

事業の効果

記念品や思い出の品を扱う木箱製造において、従来は対応が難しかった多様なニーズに応えられるようになった。顧客の選択肢が増え、より希望に沿う製品を提案できるようになった。紙箱だけでなく、フルカラーでデザイン性の高い箱を木箱でも再現できるようになり、木箱の魅力を消費者にアピールする体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に「きりひめちゃん」を開発し全国植樹祭でも扱われたとあり、自社製品開発の延長として位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    極小ロット(1個~)の引合い増加や版代・外注の課題が示され、顧客動向と自社の木箱製造力を踏まえた内容だが、競争優位の定量的根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    デザイン担当者不在、印刷工程の外注、版代負担といった課題を明示し、UVインクジェット導入で解決する計画が読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、高付加価値化の実現可能性は数値で示されていない。

  • 事業を進める体制3

    プログラミングスキルの習得や印刷治具の開発・確立に取り組んだとあり、体制の一部は読み取れるが人員配置は不明。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    フルカラーで木箱の魅力を消費者にアピールできる点や、記念品の多様なニーズに応える点が成果として具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後のデザイン精度向上と他パターン用治具開発が挙げられるが、スケジュールや課題解決の方法は明確に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    木箱へのフルカラー印刷を極小ロットで再現する点が、従来の木箱では考えられなかった水準として示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    国産材の利活用促進が今後の目標として挙げられ、地域材を使う意義が示されているが、波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    UVインクジェットとプログラミングを使ったデザイン対応は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    石川県小松市の国産材を活かした木箱製造で、地域資源を活用した製品開発であることがうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はデザイン精度の向上と他のパターンに対する治具開発を行い、木箱の可能性をさらに広げるとともに国産材の利活用を促進していきたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。