ものづくり補助金平成26年度製造業石川県

複雑形状かつ不可視部分の鋳造金型の復元を可能にする3D測定技術の確立

株式会社テックワイズ

この事例のポイント

  • 製造から10年以上経過した部品は設計図や3Dデータがなく、現物を支給されて鋳造用金型の製作を依頼されるケースが多く、その場合は高コストになる。
  • 非接触型3Dスキャナーを導入し、現物をカメラで撮影する感覚で様々な空間・物体を認識して測定し、3Dデータを出力できるようにした。
  • 現物をカメラで撮影する感覚で様々な空間・物体認識による測定を行い、3Dデータの出力も可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社テックワイズ
所在地石川県 石川県河北郡津幡町
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,測定計測
従業員数17人
資本金300万円
設立2007年

事業の背景

主力は産業機械分野の鋳造部品の金型製作で、得意分野としている。製造から10年以上経過した部品等は設計図や3Dデータがないまま現物を支給されて鋳造用金型の製作を依頼されるケースが多く、その場合は高コストかつ納期も長期間かかっていた。鋳造品や金型の海外シフトが進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算製造から10年以上経過した部品は設計図や3Dデータがなく、現物を支給されて鋳造用金型の製作を依頼されるケースが多く、その場合は高コストになる。
  • 納期・工程現物からの金型製作では納期も長期間かかる。
  • その他鋳造品や金型の海外シフトが進むなか、国内金型メーカーとして生き残るための対策が必要になっている。

やったこと

非接触型3Dスキャナーを導入し、現物をカメラで撮影する感覚で様々な空間・物体を認識して測定し、3Dデータを出力できるようにした。現物から同形状品を完全に復元できる測定技術(±0.03)の導入を実施した。複雑な形状品であっても、測定値を基に3次元データを作成できるようにした。CADおよびCAMでモデリング対応できる一貫したシステムの確立に取り組んだ。

検査測定非接触型3Dスキャナー
ソフトCAD・CAMシステム

事業の効果

現物をカメラで撮影する感覚で様々な空間・物体認識による測定を行い、3Dデータの出力も可能になった。現物から3Dデータを読み取り、リバースして製造する方法により、大幅な生産性向上と品質向上が図られた。製品の一部修正や更新が求められる時代に対応できるようになった。今後の当社の競争力強化につながったことが最大の成果である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    製造から10年以上経過した部品の金型依頼が多いという事業背景が書かれ、鋳造金型の受注が中心の既存事業との関連はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    鋳造品や金型の海外シフトという外部環境と、国内金型メーカーとして生き残るためという動機が書かれているが、競争優位性の具体的な根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    高コスト・長納期という課題を認識し、非接触3Dスキャナー導入で現物から3Dデータを読み取る解決策が示されている。ただし数値目標はない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    測定精度±0.03や生産性向上・品質向上が書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    現物から3Dデータを読み取る製造方法の利点は述べられているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    デジタル測定技術の確立に取り組むという段階は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    3Dスキャナーによる現物からのリバース製造は革新的と記載されるが、普及度や高価格化の数値的根拠はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    国内金型メーカーの生き残りという目的は書かれているが、波及効果や雇用創出などの国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果2

    大幅な生産性向上と品質向上が図られたと書かれているが、補助金額に対する費用対効果を示す数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dスキャナーによるリバースエンジニアリングという先端的デジタル技術の活用が書かれているが、地域やサプライチェーンへの貢献は述べられていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    海外シフトへの対応として技術確立を図るとあり、構造転換にわずかに触れるが、成長分野への進出としての記述は薄い。

  • 地域経済への波及2

    石川県河北郡津幡町の所在地は書かれているが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。