新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
桑田テント株式会社
成果車載型や据え置き型、浴槽型の水槽を計4つ試作できた
| 事業者名 | 桑田テント株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 小浜市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 接合・実装 |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 1,250万円 |
| 設立 | 1928年 |
桑田テント株式会社は、テントやカバーなど膜体加工物の製造・販売をしている。主力商品である船舶・造船関連の売上は、近年の世界的な不況によって落ち込み、売上の変動が激しい状況が続いていた。そこで事業基盤の強化を図るため、長年培ってきた膜材の接着・溶着技術を活かせる分野として、災害時の水槽開発に踏み切った。
抱えていた課題
やったこと
専門家の指導のもと、水や湯を溜めても化学物質が溶け出しにくく、安全に水を溜めておける日本初の水槽用膜材を開発した。東レやふくい産業支援センターに勤務経験のある芝田清氏から技術指導を受けた。さらにこの膜材を確実に溶着加工できる加工機器を3台導入した。これにより車載型、据え置き型、浴槽型の水槽を計4つ試作した。車載型は軽トラックに積載できる350リットルタイプで、狭い路地や山奥の被災地へも運べる。試作した水槽は水漏れの心配もなく、1万リットルの水の重さに耐えることができる。
新しい製品・サービス:災害時の被災地における生活用水の確保・利用のための水槽(車載型、据え置き型、浴槽型)と、水道水の基準を満たす水槽用膜材
日本で唯一、水道水の基準を満たす水槽用膜材を開発し、性能面で他社にはない強みを得た。災害時にも清潔で安全な飲料水・生活用水を迅速かつ大量に供給できるようになった。被災状況に応じた複数種類の水槽を試作でき、多くの被災者に安全で安心な水を届けられる体制が整った。今後は溶着・製造技術をさらに向上させ、あらゆる種類の水槽の試作開発を進める。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
船舶関連の売上落ち込みを背景に膜材の接着・溶着技術を活かし水槽開発へ踏み切ったと書かれ、既存事業との連続性は読めるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
日本唯一といわれる帆の製造技術と膜材の接着・溶着技術を強みとし、水道水基準を満たす日本初の膜材を開発したと具体的に書かれている。
船舶関連の売上変動という課題認識と、災害時の安全な水供給という解決策は読み取れるが、高付加価値化や成長の数値目標は示されていない。
高付加価値の創出や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかに事業化の方向性がうかがえるのみである。
従業員12人で社員の確かな技術力が自慢とあり、専門家の指導を受けた体制は読めるが、補助事業の事務処理体制の記載は薄い。
消防等救助組織や自治体への提案・販売を進めるとあり、ターゲットと、化学物質が溶け出さない安全性という選ばれる理由が整理されている。
今後は溶着・製造技術を向上させ、あらゆる種類の水槽の試作開発を進めるとあるが、スケジュールや課題解決方法は具体的ではない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
水道水基準を満たす水槽用膜材は日本初で、他社にはない強みとされ、同分野で高水準の付加価値を図る内容と読める。
災害時に多くの被災者へ安全な水を供給できるとし、被災地の生活用水確保という社会的必要性は読み取れるが、経済波及の数値は示されていない。
補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は書かれておらず、わずかにうかがえるのみである。
膜材の新規開発と被災状況に応じた水槽の試作により災害対応の新しい供給手段を示すが、デジタル技術やサプライチェーンへの言及は薄い。
船舶不況から生活用水・災害用品分野へ進出する構造転換の方向性がわずかにうかがえる程度である。
小浜市の地域特性や地域雇用・経済成長への言及はほぼなく、わずかに地域事業者としての立場がうかがえるのみである。
今後は溶着・製造技術をさらに向上させながら、あらゆる種類の水槽の試作開発を進める。子どもからお年寄りまで多くの人に受け入れられる高レベルな製品の開発に取り組みたいと考えている。
被災地へはより安全な水の供給が大切だと考え、膜材から水槽の開発に踏み切りました。
公式の事例集より(原文のまま)
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。
自動機の開発により24時間完全無人化を実現し、休日も含めた連続稼働を可能にした。