高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
株式会社フクトミ
成果溶着後の寸法精度は0.1mm以下を保つことができるようになった。
| 事業者名 | 株式会社フクトミ |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 勝山市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 精密加工,立体造形 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 800万円 |
| 設立 | 2009年 |
株式会社フクトミは2009年設立の繊維加工会社で、自動車のオイルフィルターやコーヒー・茶葉の抽出フィルターなどメッシュ生地を使ったフィルター加工を得意としている。樹脂繊維製フィルターの需要が増え、顧客からの溶着強度や低コスト化の要求が高まっていた。飲料メーカーからの受注もあったが、超音波溶着が必要な製品は外注していた。
抱えていた課題
やったこと
樹脂繊維フィルター超音波溶着機を導入し、試作品の樹脂繊維フィルターを超音波溶着機で溶着する試作開発を行った。その結果、糸引きは皆無となった。高い溶着強度で0.1mm以下の寸法精度を保つ異物ゼロの樹脂繊維フィルターの作製に成功した。熱処理溶着では得られない溶着強度の高いフィルターを社内で一貫生産できる体制が整った。立体形状のフィルターも製作可能になった。
新しい製品・サービス:取引先企業のニーズを捉えた新商品の開発を検討している。
超音波溶着機の導入により、糸引きがなくなり、除去作業や全数選別が不要になった。溶着強度が高く、寸法精度が上がったことで歩留まりも向上し、高品質の製品を安定して供給できるようになった。スピードアップと無人化も可能になり、多品種・短納期・高精密・小ロットの生産体制が強化された。立体形状の製品にも対応でき、顧客からの信頼獲得につながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
既存の熱処理溶着では糸引き不具合があり、超音波溶着機導入が新技術獲得と品質向上の目標に沿うと読めるが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。
糸引きが皆無になり、熱処理では得られない溶着強度や寸法精度0.1mm以下を実現した点から、自社の強みの発揮が読み取れる。
熱処理溶着の糸引き除去・全数選別という課題を認識し、超音波溶着機導入で解消、歩留まり向上や無人化まで記載されている。
ロス率の大幅軽減や生産効率向上は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。
従業員10名で女性従業員が多く活躍する旨はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は乏しい。
異物ゼロや高精度、多品種・短納期・小ロットへの対応、立体形状加工など、顧客ニーズへの対応が具体的に書かれている。
今後の展望として新商品開発の検討は書かれているが、遂行方法やスケジュールは示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
樹脂繊維フィルターの立体加工で高精度化を図る点はうかがえるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。
地元勝山市の女性雇用に触れているが、川上・川下への波及効果や社会的インフラとしての国の補助理由は書かれていない。
ロス率の大幅軽減や生産性向上は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
超音波溶着という新技術の導入は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
公開情報では判断できません。
勝山市の女性が多く活躍し月産300万個を生産する点から地域雇用への寄与はうかがえるが、地域経済成長への言及は薄い。
新技術と品質・納期の安定化を武器に、新商品開発を検討している。売上高、経常利益、付加価値額の増加を目標とし、収益率の向上による経営基盤の強化を期待している。
「できない」とは絶対に言わない
公式の事例集より(原文のまま)
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル