ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

医療機器部品高度精密洗浄体制確立

株式会社西軽精機

この事例のポイント

  • 複雑な形状の製品では手作業で追加洗浄するケースが多く、ダコンやキズがつくことがあった。
  • 医療機器部品の高度精密洗浄体制を整えるため、炭化水素真空超音波洗浄装置を導入した。
  • 炭化水素真空超音波洗浄装置の導入により、手作業での追加洗浄が減り、品質を損なうことなく部品の精浄度を高めることができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社西軽精機
所在地長野県 佐久市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数32人
資本金3,000万円
設立1979年

事業の背景

同社は1979年に時計部品などの精密機器部品を手がける金属加工メーカーとして創業し、多品種少量生産を志向してきた。約15年前に人工透析機メーカーからチタン部品の加工を依頼されたことをきっかけに難削材加工にシフトし、現在は約6割が医療分野となっている。難削材加工は付加価値の高い分野である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度複雑な形状の製品では手作業で追加洗浄するケースが多く、ダコンやキズがつくことがあった。
  • 生産能力3ミリ径の細長い穴の精密洗浄にはかなりの手間がかかっていた。
  • 新製品・新技術顧客の医療機器メーカーから複雑形状部品の点数削減と精度向上・納期短縮・コストダウンへの要求が高まっていた。

やったこと

医療機器部品の高度精密洗浄体制を整えるため、炭化水素真空超音波洗浄装置を導入した。平成27年度には、B軸付の最新鋭NC加工機を導入し、複雑形状部品の加工体制を整備した。これにより、複雑形状部品の加工と、さらなる精度向上、納期短縮、コストダウンに対応できる体制を確立した。

その他炭化水素真空超音波洗浄装置
加工機B軸付最新鋭NC加工機

事業の効果

炭化水素真空超音波洗浄装置の導入により、手作業での追加洗浄が減り、品質を損なうことなく部品の精浄度を高めることができた。新型NC旋盤・B軸付最新鋭NC加工機の導入により、医療機器等の基幹部品である複雑形状超精密部品の加工と部品複合化への高度化要求に対応する体制を確立した。今後は拡販活動に注力する。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に難削材加工へシフトした経緯と、医療分野が約6割になったことが書かれ、事業の一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    チタン等の難削材加工で高い評価を得て医療分野の引き合いが増えた経緯が具体的で、強みを活かした優位性が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    手作業の追加洗浄や3ミリ径の細穴洗浄に手間がかかるという課題が示され、設備導入で解決する流れが読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社長の方針や社員重視の姿勢はうかがえるが、補助事業を遂行する体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    医療機器メーカーからのニーズや複雑形状部品への要求が書かれ、顧客と需要の裏付けがうかがえる。

  • 事業化までの道筋2

    今後の拡販や先行投資的な考えは触れられているが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達2

    経営は良い状況にあると述べられているが、財務数値や資金調達の具体は書かれていない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    チタン等の難削材を多品種小ロットで高精度に加工し、医療分野で高付加価値化を図っている点が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    手作業洗浄の削減や納期短縮の効果がうかがえるが、費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新鋭NC加工機や洗浄装置の導入は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    佐久市の企業であることは書かれているが、地域の特性を活かした成長や雇用創出の記述は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は拡販活動に注力する。

事業者の声

その時、チタンの加工は初めて。どこもやったことがないことをやれ、が口癖の会長はチャンスだと思ったのでしょう。すぐに仕上げて納めました。当社がチタンをはじめとする難削材加工にシフトしたのは、これがきっかけでした

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。