ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

先端産業向けモータに対応した着磁ヨークの高精度・高密度化の実現

東京モートロニクス株式会社

成果測定時間の大幅な短縮を実現

この事例のポイント

  • 先端産業向けモータに対応する着磁ヨークの部品検査工程で、測定精度が課題となっていた。
  • 磁界解析シミュレーションソフト、安定した精密接合を可能とする接合装置、高精度画像寸法測定器を部品検査工程に導入した。
  • 測定時間の大幅な短縮を実現。部品検査工程において精度の高い測定と測定データの活用が可能になり、検査結果のばらつきが防止された。

事業者のプロフィール

事業者名東京モートロニクス株式会社
所在地長野県 御代田町
業種電気機械器具製造業
技術分野精密加工,接合・実装,測定計測
従業員数28人
資本金2,000万円
設立1987年

事業の背景

東京モートロニクスは1987年に創業し、モータの技術コンサルタントとして出発した後、モータの開発・設計・製造と、マグネットの特性を引き出す着磁ヨークの独自設計・製作を手がけている。小型で特殊なモータやオーダーメイド品が中心で、高性能・短納期・低価格の製品づくりにより市場で大きな競争力を持つ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度先端産業向けモータに対応する着磁ヨークの部品検査工程で、測定精度が課題となっていた。

やったこと

磁界解析シミュレーションソフト、安定した精密接合を可能とする接合装置、高精度画像寸法測定器を部品検査工程に導入した。磁界解析ソフトで磁場を数値として把握し、画像検査装置で細かい部品の寸法を瞬時に測定できるようにした。溶接機はモータのコイル溶接に用い、品質の安定化を図った。

ソフト磁界解析シミュレーションソフト
その他精密接合を可能とする接合装置
検査測定高精度画像寸法測定器

新しい製品・サービス:超多極ブラシレスDCモータ(低コギング・軽量化を実現し、低速で高トルクが得られるモータ)

事業の効果

  • 測定時間の大幅な短縮を実現
  • 顧客先の不良率の低減ができた

部品検査工程において精度の高い測定と測定データの活用が可能になり、検査結果のばらつきが防止された。測定時間は大幅に短縮された。品質向上と短納期化により受注拡大につながり、顧客先の不良率も低減した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1987年創業以来モータ・着磁ヨーク開発を手がけてきた経緯が書かれ、着磁ヨークの高精度化は過去の取組と連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    超多極モータや着磁ヨークの独自設計・開発力を強みとして挙げ、高性能・短納期・低価格で市場で競争力を誇る旨が書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    検査工程での測定精度が課題と明記され、解析ソフト・接合装置・画像寸法測定器の導入で受注拡大と不良率低減を図る旨が書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注拡大や不良率低減は述べられるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は記載されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員28名と記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    先端産業向けモータ・超多極モータが顧客ターゲットとして示され、高精度・短納期が選ばれる理由として整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備と効果は示されるが、遂行スケジュールや中長期の課題検証手順は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    超多極ブラシレスDCモータは118極着磁の独自開発品で、日米で特許出願していると具体的に書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    電動車いすや小型ロボットへの用途展開がうかがえるが、経済波及や雇用創出の国の関与理由は明示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    磁場解析シミュレーションや画像検査装置の導入はうかがえるが、サプライチェーンへの波及効果までは書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    パーソナルモビリティや小型ロボットへの展開がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は読み取れない。

  • 地域経済への波及2

    御代田町に拠点を置く地域企業とあるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への具体的な記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

磁場は目に見えないので経験による感覚に頼っていましたが、磁場解析ソフトは数値で明確に分かり、画像検査装置も細かい部品の寸法が瞬時に分かる。どちらも効率的なものづくりに大いに役立っています。溶接機はモータのコイルの溶接で品質の安定化が図れました

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。