ものづくり補助金平成24年度秋田県

粉末成形プレスにおいて、分割ダイスにかかる推力の可視化

小林工業株式会社

この事例のポイント

  • 粉末成形プレスで分割したダイスに負荷される推力を直接測定できないため、成形が正常に行われたかを数値で確認できない。
  • 分割ダイスにかかる推力と位置を測定するため、ユニットを最小化して力センサーを組み込んだ。
  • ユニットの小型化により力センサーの組込みが実現した。

事業者のプロフィール

事業者名小林工業株式会社
所在地秋田県 由利本荘市
業種電気機械器具製造業
技術分野金型
従業員数225人
資本金5,000万円
設立1952年

事業の背景

同社は1952年にTDK株式会社の協力工場として創業し、金型製作を手がけてきた。近年、複雑形状をニアネットシェイプ成形するため、粉末成形プレスでダイスを分割する構造が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度粉末成形プレスで分割したダイスに負荷される推力を直接測定できないため、成形が正常に行われたかを数値で確認できない。
  • 生産能力段取りの負担を減らし、切削工具業界向けのプレス販売を拡大することが求められている。

やったこと

分割ダイスにかかる推力と位置を測定するため、ユニットを最小化して力センサーを組み込んだ。分割ダイスには測長センサとロードセルを取り付け、推力と位置を監視できるようにした。推力と位置を正常成形時と比較して正常・異常を判断する監視プログラムを開発した。

検査測定力センサー
検査測定測長センサ
検査測定ロードセル

事業の効果

ユニットの小型化により力センサーの組込みが実現した。分割ダイスの推力と位置を監視できるようになり、成形の正常・異常を判断できる見込みが立った。段取りの軽減と品質の確保につながることが期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均1.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    1952年創業の金型製作の歴史と「切削工具業界でのプレス販売を拡大」という目標が示され、既存事業との連続性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    「金型製作のパイオニア」という強みは書かれるが、市場動向や競合との比較がなく、競争優位の根拠が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    「成形が正常に行われたかを数値で確認できない」という課題は示されるが、付加価値向上に結びつく数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員225人、資本金5,000万円の記載はあるが、補助事業を担当する体制や人材は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    段取り軽減・品質監視という効果と切削工具業界向けの販売が示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    推力と位置を正常成形時と比較して正常/異常を判断するという方式は示されるが、スケジュールや課題解決の段取りは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    切削工具業界でのプレス販売拡大は示されるが、分野の普及度や高付加価値化の水準を裏付ける記述はない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    ロードセルや測長センサによる推力・位置の監視とプログラム開発が示される。サプライチェーンへの波及効果は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    由利本荘市という所在地は記載されるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。