ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

非接触式3次元測定機の導入と高脆材料の高精度多穴加工技術の開発

セラテックジャパン株式会社

この事例のポイント

  • 微細穴の高精度多穴加工技術を確立する必要があった。
  • 非接触式3次元測定機を導入し、大口径サイズに対応できるようにした。
  • 非接触式3次元測定機の導入により大口径サイズへの対応が可能になり、測定精度が向上して量産品の測定時間も短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名セラテックジャパン株式会社
所在地長野県 長野市
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野精密加工,測定計測
従業員数182人
資本金1億円
設立1968年

事業の背景

同社は下請けとしてセラミックス等の切断を手がけていたが、独自に加工精度を高めコストダウンを実現して利益体質を確立した。切断から研削、ラッピング、ポリッシングへ技術領域を広げ、自らの営業で直接受注する経営に転換し、系列や特定企業に依存しない加工専門メーカーとなった。現在は電子部品に使われるセラミックス、ガラス、機能結晶などのラッピング加工とポリッシング加工の受注が特に多い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力微細穴の高精度多穴加工技術を確立する必要があった。
  • 品質・精度電子部品の小型化に伴い、ファインセラミックスへの加工精度の要求が高まっていた。
  • 新製品・新技術顧客の新たなニーズに応えるため、新しい加工技術を確立する必要があった。

やったこと

非接触式3次元測定機を導入し、大口径サイズに対応できるようにした。芯出し顕微鏡を導入して位置決め精度を高めた。マシニングセンターに取り付ける穴開け加工用の超音波ユニットを導入した。これらにより高精度な穴開け技術を取り込み、ウエハープロセスの製造技術を確立した。

検査測定非接触式3次元測定機
検査測定芯出し顕微鏡
その他超音波ユニット

新しい製品・サービス:高精度多穴加工技術を用いた、微細穴を持つファインセラミックス加工品。

事業の効果

非接触式3次元測定機の導入により大口径サイズへの対応が可能になり、測定精度が向上して量産品の測定時間も短縮された。芯出し顕微鏡により加工位置精度が向上し、超音波ユニットにより加工寸法のバラツキが抑えられた。これにより高精度多穴加工の実現に近付いた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    切断から研削・研磨へ技術領域を広げ、下請けから直接受注へ転換した経緯が書かれている。経営戦略との位置付けは概略のみ。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ヒートシンク等の高精度加工で大手上場企業から厚い信頼を得ており、他社では難しい加工に対応できる優位性が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    顧客からの穴開け加工の要望を課題として認識し、超音波ユニット等で対応した経緯が書かれている。効果の数値は示されていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    平均年齢30代前半で若手育成に積極的とあるが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    電子部品・光学部品メーカーからの評価と、ヒートシンク等の高精度加工の需要が示されている。ターゲットの整理は概略的。

  • 事業化までの道筋2

    今後の将来構想として既存分野にとらわれない方針はうかがえるが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ファインセラミックスの高精度多穴加工を目指すとあり、高付加価値分野の取組だが、普及度や価格面の具体的記述は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    電子部品の小型化に伴う加工精度向上が業界の技術革新に必要と述べられているが、波及効果や雇用創出への言及は乏しい。

  • 費用対効果2

    測定時間の短縮や加工寸法バラツキの抑制は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    超音波ユニットや3次元測定機の導入は示されるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    電子部品の高効率化に関わる加工技術の需要が示されるが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及2

    長野市の企業であることは示されるが、地域特性を活かした雇用創出や成長への寄与は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

電子部品など既存分野にとらわれず、顧客のニーズを取り込んで加工技術のレパートリーを広げ、加工技術で困り事に対応する会社として業界で認知されることを目指す。

事業者の声

電子部品など既存分野にとらわれず、お客様のニーズをできるだけ取り込み、加工技術のレパートリーを広げていきたい。加工技術でお客様の困り事に対応する会社として業界で認知されていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。