ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

航空宇宙部品ラインの拡張に向けた超薄肉形状加工設備の導入

山京インテック株式会社

成果5μm以下の公差精度への対応が可能となった

この事例のポイント

  • 航空宇宙部品の薄肉形状(0.005mm)の高度な要求に応える加工能力が不足していた。
  • 航空宇宙部品ラインの拡張に向け、超薄肉形状の部品を空気圧でやさしくくわえて歪みを生じさせないエアーマイクロチャック仕様の専用NC加工機を導入した。
  • 5μm以下の公差精度への対応が可能となった。エアーマイクロチャック仕様の専用機の導入により、5μm以下の公差精度に対応できるようになり、保持圧力による歪みも軽減で…

事業者のプロフィール

事業者名山京インテック株式会社
所在地長野県 飯田市
業種電気機械器具製造業
技術分野精密加工,測定計測
従業員数110人
資本金4,840万円
設立1972年

事業の背景

山京インテックは1972年創業で、16ミリ映写機の組立から始まり、エンコーダの生産、多種多様な部品の機械加工、POS最大手企業と共同開発した生産管理システムの外販へと事業を広げてきた。2007年に航空宇宙産業へ進出したが、社内比率はまだ微々たるものだった。航空機では機体軽量化のため肉薄の部品加工が求められており、同社はロボットと半導体分野にも力を入れている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力航空宇宙部品の薄肉形状(0.005mm)の高度な要求に応える加工能力が不足していた。
  • 品質・精度量産化に向けた検査能力を高める必要があった。

やったこと

航空宇宙部品ラインの拡張に向け、超薄肉形状の部品を空気圧でやさしくくわえて歪みを生じさせないエアーマイクロチャック仕様の専用NC加工機を導入した。あわせて量産体制構築に向けた品質安定化のため、画像測定検査装置を導入し、加工から検査まで航空宇宙専用ラインを確立した。

加工機エアーマイクロチャック仕様の専用NC加工機
検査測定画像測定検査装置

新しい製品・サービス:航空宇宙部品の超薄肉形状部品

事業の効果

  • 5μm以下の公差精度への対応が可能となった

エアーマイクロチャック仕様の専用機の導入により、5μm以下の公差精度に対応できるようになり、保持圧力による歪みも軽減できるようになった。また画像測定検査装置の導入により、加工から検査まで航空宇宙専用ラインを確立し、量産化に向けた検査能力を向上させた。航空機部品の量産体制構築に向けた品質安定化につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    機械加工・システム開発の技術を活かし航空宇宙へ2007年に進出したとの記述があり、過去の取組との連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    三次元精密機械加工技術を駆使した航空宇宙部品の共同受注や、ロボット分野への拡大方針は読み取れるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    量産体制構築に向けた品質安定化のための設備投資と説明されているが、課題の認識や付加価値・成長への道筋の具体性は薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    成果として5μm以下の公差精度への対応と保持圧力による歪み軽減が可能になったと具体的に書かれている。ただし付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    ものづくり補助金を活用し、システム開発・機械加工・電子機器の技術を持つ体制は読み取れるが、補助事業遂行の人材や事務体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    航空宇宙部品の薄肉形状に高度な要求に応えるという顧客ニーズは読み取れるが、顧客ターゲットの明確化や選ばれる理由の整理は限定的。

  • 事業化までの道筋2

    航空宇宙専用ラインの確立や量産化に向けた検査能力向上は書かれているが、中長期の検証やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    薄肉形状0.005mmの高度な加工に対応する点は読み取れるが、分野の普及度や認知度との比較は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    飯田下伊那地域の航空宇宙産業の集積や「エアロスペース飯田」の共同受注は読み取れるが、雇用創出や波及効果の数字は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    加工から検査まで専用ラインを確立し、システム開発や制御系を含む先進システムを手がけると書かれているが、サプライチェーンへの貢献の記述は薄い。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    航空宇宙やロボット、半導体、医薬品物流など成長分野への進出が書かれており、構造転換への方向性はうかがえる。

  • 地域経済への波及3

    飯田下伊那地域の航空宇宙産業の集積に参加している点は読み取れるが、地域経済の成長を牽引する規模や効果の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

当社が航空宇宙産業に進出したのは2007年。まだまだ社内比率は微々たるものですが、プロジェクトの一員として航空機関連で成長していきたいと考えています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。