ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

レンズ加工工程における高精度面形状測定システムの構築概

株式会社コシナ

この事例のポイント

  • 従来の工具顕微鏡や接触式測定機では、高精度・広範囲・短時間での測定が難しかった。
  • 光切断法による非接触測定を用いた非接触形状測定機を導入し、高精度面形状測定システムを構築した。
  • 加工途中のレンズ形状や加工治工具の形状が測定できるようになり、従来把握できなかった形状を管理できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社コシナ
所在地長野県 中野市
業種業務用機械器具製造業
技術分野精密加工,測定計測
従業員数460人
資本金6,850万円
設立1959年

事業の背景

同社は1959年に社員13人のレンズ加工工場として創業し、現在はハイエンド光学製品の開発・製造を行っている。2000年前後に価格勝負の大量生産から高性能・高品質・高付加価値製品に特化した多品種少量生産へ転換した。国内で生き残るには付加価値の高いものづくりが必要と考えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の工具顕微鏡や接触式測定機では、高精度・広範囲・短時間での測定が難しかった。
  • 品質・精度加工途中のレンズ形状や加工治工具の形状を把握することが困難だった。

やったこと

光切断法による非接触測定を用いた非接触形状測定機を導入し、高精度面形状測定システムを構築した。これにより加工工程のレンズ形状や加工治工具の形状を測定できるようにした。測定された形状誤差はカラーマッピングで可視化される。治具形状がレンズ形状に及ぼす影響、およびレンズ形状が光学性能に及ぼす影響を確認する手法も検討した。

検査測定非接触形状測定機

事業の効果

加工途中のレンズ形状や加工治工具の形状が測定できるようになり、従来把握できなかった形状を管理できるようになった。治具形状がレンズ形状に与える影響やレンズ形状が光学性能に与える影響を確認する手法の検討もできた。数値で示された効果は本文にはない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の一貫生産体制や高付加価値品への特化が書かれ、測定システム導入もその延長と読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    プロ向け交換レンズや宇宙観測用レンズで高い評価を得ていると書かれ、強みは読み取れるが、市場動向との関係までは説明されていない。

  • 課題の認識と解決3

    従来は工具顕微鏡や接触式測定で加工途中の形状を測れなかった課題が書かれ、非接触測定で解決した点は読めるが、事業計画としての効果数値はない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員460名や技術者の経験に触れるが、補助事業の遂行体制を具体的に示す記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ハイエンド向け交換レンズやプロジェクター用レンズへの需要が高いと書かれ、顧客ターゲットの方向性は読み取れるが具体性は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    測定体制の充実が必要という方向性はうかがえるが、スケジュールや課題解決の進め方は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    高性能・高品質・高付加価値製品に特化した多品種少量生産へ転換したと書かれ、高水準の高付加価値化を図る内容が読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    半導体・液晶が苦戦する中で光学技術が優位と書かれ、国が支える理由は間接的にうかがえるが、波及効果は明示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加、生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献2

    光学測定を用いた非接触形状測定は新しい取組とうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    4K・8Kの映像分野が有望と書かれ、成長分野への関わりはうかがえるが、構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    中野市の本社や地域企業としての記述はあるが、地域特性を活かした経済成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

映像分野は4K・8Kが始まり、電機メーカーから高性能レンズへの要望が高く、非常に有望な分野と考えている。ハイエンド向け交換レンズへのニーズも高まっており、より高性能なレンズ開発に取り組んでいる。

事業者の声

レンズ技術は勤勉な日本人ならではの細かく丁寧な仕事が求められる。技術者の経験とカンがものをいうだけに、いかに職人技を磨いていくかにかかっています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。