回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社八木
成果木箱1つあたりの製作コスト(蒔絵シール相当) 250円→4.2円
| 事業者名 | 株式会社八木 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県 多治見市 |
| 業種 | 木材・木製品製造業 |
| 技術分野 | デザイン |
| 従業員数 | 29人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1948年 |
当社は陶器や漆器を入れる木箱から始まり、お節箱などを中心に木製品を製造してきた。既存顧客から海外向け商品に和の趣を取り入れた木箱の要望があり、市販の蒔絵シールや和紙で包んだ木箱を製作していたが、仕入れ・加工価格の不採算性が課題となっていた。
抱えていた課題
やったこと
木箱に直接印刷が可能なUVインクジェットプリンターを導入し、木箱へのダイレクトプリント化を実施した。素材に対して目的に合った印刷を施すための面付け方法等を検証し、鮮明にプリントできる素材を探した。高さのある箱の蓋上部への印刷や、蓋から側面へつながるデザインの印刷を検証した。事前に白インク+プライマー(塗料接着剤)をプリントした後、箔印刷等を施す試作品開発を通して、商品化に向けた多様な印刷が可能かを検証した。
| 加工機 | UVインクジェットプリンター |
|---|
新しい製品・サービス:木箱に蒔絵柄等を施した蒔絵小箱などの和柄木製品
UVインクジェットプリンターの導入により製品へのダイレクトプリント化が実現し、和柄木箱を簡易かつ安価に創作できるようになった。蒔絵シール相当で4.2円、和紙貼付け相当で86円と製作コストが大幅に下がった。自社主導の商品販売で新たな売上を生み出す可能性も高まり、タイル業者からの和柄タイルの提案にも対応を進めている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存顧客の海外向け要望を受け、蒔絵シールや和紙包みの木箱を製作していた経緯があり、和風木箱への取り組みは過去の延長線上にある。
東京オリンピック開催と外国人旅行者の増加に触れ、市場動向を踏まえているが、自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。
蒔絵シール1枚250円、和紙代・貼付賃1,120円という課題を示し、1つ4.2円・86円へ低減する具体的な改善策を示している。
付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、新製品の商品化時期などの定性的な見込みにとどまる。
試作や検証を行ったことは書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述は見当たらない。
和柄を施した木箱で海外向け高付加価値商品を訴求し、蓋から側面へのデザインで同業他社との差別化を図ると明記している。
タイル業者からの提案を受け、サンプルと小ロット対応の製品化に動き出していると記され、今後の方向性はあるが具体的な工程は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
蒔絵シールや和紙貼りの木箱との比較で、ダイレクトプリントにより高付加価値化を図ることが具体的な数字で示されている。
和の文化を海外に発信し、タイル業者への展開など地域産業への波及が示唆されているが、雇用創出などの記述は限定的である。
蒔絵シール4.2円、和紙貼付86円という製作単価の大幅な低下が示され、費用対効果の具体的な改善が読み取れる。
UVインクジェットによるダイレクトプリントとタイルへの応用が示されるが、デジタル技術の活用は限定的に触れられるのみである。
海外需要や訪日外国人の増加に触れるが、日本経済の構造転換に資する分野への進出としての位置付けは明確ではない。
東濃地域のスギ材・ヒノキ材を用い、多治見のタイル業者との連携にも広がるなど、地域特性を活かした事業と読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
3年後の東京オリンピック開催を控え外国人旅行者も増加傾向にあるため、早急に蒔絵小箱等の新製品を商品化して市場に出したいと考えている。サンプル及び小ロットで対応できる製品化に向けて動き出している。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。