ものづくり補助金平成26年度製造業岐阜県

高濃度豆乳を活用した豆腐等加工商品の開発・製造・販売事業

株式会社豆の匠中島豆腐

成果20%の高濃度豆乳を抽出できる機械を導入

この事例のポイント

  • 豆腐は手作りだけでは商品ごとに味のばらつきが出てしまい、納得のいく味を安定して生産し続けることが難しかった。
  • 高濃度豆乳の抽出が可能な機械を導入した。
  • 20%の高濃度豆乳を抽出できる機械を導入。高濃度豆乳の抽出により、しっかりとした味の豆腐を安定して生産できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社豆の匠中島豆腐
所在地岐阜県 中津川市
業種食料品製造業
従業員数7人
資本金100万円
設立1949年

事業の背景

1949年創業で、現社長が3代目。恵那山麓の清水と国産大豆、海水にがりを使った「御豆腐」を全国の百貨店で販売している。以前は輸入大豆の豆腐を地元スーパーに卸していたが、15年ほど前に国産大豆とにがりを使う独自商品へ方向転換し、スーパーから撤退して百貨店に販路を広げた。2015年2月に農林水産省から経営技術を認められ表彰を受けた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度豆腐は手作りだけでは商品ごとに味のばらつきが出てしまい、納得のいく味を安定して生産し続けることが難しかった。
  • 生産能力高付加価値の豆腐製品を作るために、経験や技術を反映させることのできる機械の導入が必要だった。

やったこと

高濃度豆乳の抽出が可能な機械を導入した。機械メーカーと綿密に打ち合わせを行い、従来の搾り機よりも高性能な機械の開発を進めた。温度や搾りのスピードにこだわり、釜に詰めた全ての大豆を均等に煮詰めるため高温対応を重視し、試行錯誤を重ねた。結果、20%の高濃度豆乳を抽出できる機械を導入し、磨砕、煮沸、搾りまでの工程をスムーズに行えるようにした。

加工機高濃度豆乳抽出機械

新しい製品・サービス:高濃度豆乳を活用した豆腐等の加工商品

事業の効果

  • 20%の高濃度豆乳を抽出できる機械を導入
  • 1日800個もの豆腐の生産が可能となり、1日で売り切れるほど
  • 磨砕から煮沸、搾りまでの作業工程時間を大幅に短縮

高濃度豆乳の抽出により、しっかりとした味の豆腐を安定して生産できるようになった。磨砕から搾りまでの作業時間が大幅に短縮され、労働時間も減った。1日800個の生産が可能となり、1日で売り切れるほどの人気となった。豆乳としての需要も生まれ、ブランド力も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    1949年創業で、15年ほど前に輸入大豆から国産大豆とにがりの独自商品へ方向転換した経緯が書かれ、一貫した取組と読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    百貨店への販路拡大や、高濃度豆乳を使った業界初の関連商品という独自性が書かれ、強みを活かした優位性が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    味のばらつきや手作業への依存という課題を挙げ、高濃度豆乳抽出機の導入で解決を図った流れが書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1日800個の生産や1,300円商品の販売が書かれるが、付加価値額の目標値や達成の見通しは明示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員7人で、後継者育成に力を入れると書かれるが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    味がしっかりとした豆腐で食感が柔らかく介護食にも適すると書かれ、顧客ニーズと選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    パウチ豆乳の検討や後継者育成が今後の方針として書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    普通の豆腐の3倍の大豆とにがりを使い、20%の高濃度豆乳を抽出する機械を導入し業界初と書かれ、高付加価値化が数字で示される。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    国産大豆や恵那山麓の水を使う点はうかがえるが、地域経済や雇用への波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果3

    作業時間が大幅に短縮され利益が上がったと書かれるが、補助金額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    機械化で手作業の部分を置き換えたことはうかがえるが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルの記述はない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    恵那山麓の清水や海水にがりなど地域の資源を活かした商品と書かれるが、地域経済の成長への寄与までは書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

パウチ入りの豆乳として持ち歩いて飲めるようにすることを現在検討中で、後継者の育成にも力を入れ、より一層の成長を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。