ものづくり補助金平成26年度製造業岐阜県

トップランナー基準効率三相誘導電動機(電線挿入機の導入)

ムライ機器株式会社

成果作業時間 60分→15分

この事例のポイント

  • 手作業による巻線では電線占有率は68%が限界で、占有率が低いと鉄心幅を短縮できず、電動機の小型軽量化の障害になっていた。
  • 本補助金を活用して電線挿入機(巻線挿入機)と巻線成形機を導入し、設計から製造販売まで自社で行う体制で、トップランナー基準対応の効率三相誘導電動機用固定子を製作できるようにした。
  • 作業時間 60分→15分。巻線機の導入により、1時間近くかかっていた巻線作業がわずか15分ほどに短縮され、作業効率が大幅に改善した。

事業者のプロフィール

事業者名ムライ機器株式会社
所在地岐阜県 瑞浪市
業種電気機械器具製造業
技術分野機械制御,製造環境
従業員数63人
資本金9,000万円
設立1970年

事業の背景

当社は元々家庭用の単相モーターを主に製造していたが、単相モーターは効率が悪く市場も縮小していた。単相モーターは出力が1.5キロワット以下に限られる一方、三相モーターは何百キロワットにもでき、需要が高まっていた。2015年度からは省エネ法のトップランナー基準で出力0.75キロワット以上の規制が始まったことも、三相モーター製作に力を入れる大きな要因となった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力手作業による巻線では電線占有率は68%が限界で、占有率が低いと鉄心幅を短縮できず、電動機の小型軽量化の障害になっていた。
  • 人手・技能巻線を従業員が手作業で入れていたため作業時間が長引き、従業員の負担も大きかった。
  • 生産能力手作業では受注に対応できないこともあった。

やったこと

本補助金を活用して電線挿入機(巻線挿入機)と巻線成形機を導入し、設計から製造販売まで自社で行う体制で、トップランナー基準対応の効率三相誘導電動機用固定子を製作できるようにした。これにより現場従業員の作業を簡略化し、電線の占有率を高めて生産能力の向上を図った。導入後は、業界最短の全長で装置内への組み込みにも適したモーターを効率的に製造できるようになった。

加工機巻線挿入機
加工機巻線成形機

新しい製品・サービス:IE3対応三相防滴保護形モータ

事業の効果

  • 作業時間 60分→15分
  • 電線占有率(1.5キロワット) 68%→83.4%
  • 電線占有率(2.2キロワット) 68%→78.5%

巻線機の導入により、1時間近くかかっていた巻線作業がわずか15分ほどに短縮され、作業効率が大幅に改善した。電線占有率は1.5キロワットで83.4%、2.2キロワットで78.5%となり、手巻きの68%から大きく向上した。作業の効率化により従業員の負担も軽減された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に鉄心金型を導入し、三相モーター製造に継続して取り組んでいる経緯が書かれているが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    省エネ法トップランナー基準の施行や三相モーター需要増を背景とし、約7%の節電効果や約3倍の長寿命を強みとして示している。

  • 課題の認識と解決3

    手作業では受注に対応できない課題が示されるが、高付加価値化や成長への具体的な計画数値は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    電線占有率の目標80%に対し1.5kWで83.4%、2.2kWで78.5%と実績が数字で示され、手巻きの68%から改善している。

  • 事業を進める体制2

    設計から製造販売まで全て当社で対応する体制とあるが、人材や事務処理能力の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    業界最短の全長で装置内への組み込みに最適という特徴や低騒音が示されるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は拡販活動に力を入れるとあるが、遂行方法やスケジュール、課題の解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    単相から三相へ需要が移ったとあるが、高付加価値化や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    小型軽量化や省エネという効果が示されるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は明記されていない。

  • 費用対効果4

    作業時間が1時間近くから15分ほどへと短縮されたと数字で示され、費用対効果の一端がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    省エネ法トップランナー基準への対応が示されるが、日本経済の構造転換への言及はわずかである。

  • 地域経済への波及2

    瑞浪市という地域の記載はあるが、地域特性を活かした雇用や地域経済成長への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は拡販活動にも力を入れていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。