ものづくり補助金平成26年度製造業岐阜県

ファイバーレーザーを利用した多様なマーク加工と小売事業への展開

株式会社ミヤニシ

成果300mm×200mmのサイズまでの加工に対応

この事例のポイント

  • 小ロット多品種のニーズが高まる中で、ロット・素材・加工内容の多様性に応えられる機械が不足していた。
  • ファイバーレーザー加工機(KIIXEN KANAGATA FIBER 20 M XYR)を導入し、パソコンの制御ソフトやデザインソフトを活用した。
  • 300mm×200mmのサイズまでの加工に対応。入稿したデザインを正確に再現できるようになり、包丁やキーホルダーなど様々なものにマーク加工を実施できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミヤニシ
所在地岐阜県 美濃市
業種印刷・同関連業
技術分野デザイン
従業員数13人
資本金300万円
設立1972年

事業の背景

昭和47年に個人経営で創業し、地場産業である包丁へのマーク加工を主として営んできた。現在も取引の7割強が刃物類へのマーク加工である。バブル期は大ロットの受注が大半を占めていたが、10年ほど前に自社でパソコン製版できるシステムを整えてから小ロット多品種の受注にも注力してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力小ロット多品種のニーズが高まる中で、ロット・素材・加工内容の多様性に応えられる機械が不足していた。
  • 人手・技能従来のエッチング加工や平面スクリーン印刷では製版が必要で、1個からの依頼に短時間かつ安価に応じにくかった。
  • 生産能力凹凸のある金属や筒状のものなど、複雑形状への加工が従来の機械では難しかった。

やったこと

ファイバーレーザー加工機(KIIXEN KANAGATA FIBER 20 M XYR)を導入し、パソコンの制御ソフトやデザインソフトを活用した。これにより、従来のエッチングや平面スクリーン印刷で必要だった製版を不要にする新しい生産体制を構築した。加工可能なサイズは300mm×200mmまでで、ロータリージグを使うことで筒状のものにも簡単に加工できるようになった。レーザーでマークを入れるため商品にキズが付きにくく、深彫りや黒・白・茶色の彫り込み色の調整も可能になった。

加工機ファイバーレーザー加工機(KIIXEN KANAGATA FIBER 20 M XYR)
ソフト制御ソフト・デザインソフト
その他ロータリージグ

新しい製品・サービス:キーホルダー、盾、タンブラーなどのアニバーサリー商品や、イラスト・ロゴを施した小売商品

事業の効果

  • 300mm×200mmのサイズまでの加工に対応

入稿したデザインを正確に再現できるようになり、包丁やキーホルダーなど様々なものにマーク加工を実施できた。細かな部品から300mm×200mmまでのサイズに対応でき、筒状のものにも簡単に加工できるようになった。高級な質感のキーホルダー制作を受注し、顧客から追加注文を得るなど高い評価を受けている。今後は小売事業へ参入し、アニバーサリー商品の開発を行う方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来のエッチングや平面スクリーン印刷から、製版不要のファイバーレーザー加工へ移行したと書かれ、刃物中心の事業の延長とわかるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    取引の7割強が刃物類で、小ロット多品種の受注に注力し、全国から依頼が来ると具体的に書かれ、外部ニーズと自社の強みが結びついている。

  • 課題の認識と解決4

    大ロット中心から小ロット多品種へ移った課題に対し、製版不要で1個から安価に対応する体制を構築したと具体的に示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、わずかに受注増や追加注文の事実がうかがえる程度。

  • 事業を進める体制2

    社員数13人や設立年は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はわずかしかない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    細かい部品から300mm×200mmまでの加工、深彫り、0.05mmの再現性、高級な質感とPRポイントが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は小売事業への参入を見据えるとあるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ファイバーレーザーで凹凸のある金属や筒状物、深彫りに対応し、高級感ある質感に仕上げる点が具体的に示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地場産業の包丁への加工を主とし、地域の産業に関わる点がうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    製版が不要で小ロットでも安価に対応できる点はうかがえるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    製版不要の新しい生産体制を構築したと書かれ、デジタル技術の活用は読み取れるが、サプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    小売事業への参入を見据えた商品開発が書かれているが、日本経済の構造転換への言及はわずかしかない。

  • 地域経済への波及3

    美濃市の地場産業である包丁のマーク加工を主として営んできたと書かれ、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

結婚式や退職記念等のアニバーサリー商品や、イラスト・ロゴを施したキーホルダー・盾・タンブラーなどの小売商品の開発を進め、小売事業への参入を見据えている。

  • 目標:デザインの再現性は0.05mm

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。