ものづくり補助金平成30年度製造業福井県

従来にないデザインの自由度を実現するエコバッグ印刷事業

株式会社ウィングコーポレーション

この事例のポイント

  • 顧客から新たな販促資材を求める声があった。
  • 衣類向けのフルカラー高精細インクジェットプリンターを導入し、デザインの表現力を高めた。
  • エコバッグを低コストかつ短納期で小ロットから内製できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウィングコーポレーション
所在地福井県 福井市
業種印刷・同関連業
技術分野デザイン
従業員数23人
資本金1,000万円
設立2000年

事業の背景

ウィングコーポレーションは、インターネット経由のオリジナルタオルの受注生産や、ボールペンやライターへの名入れなどの印刷事業を主力としている。売上高は3億1,780万円(2019年9月期)、従業員は23名である。環境意識の高まりとレジ袋有料化を受けて、エコバッグが販促資材として利用が広がっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

やったこと

衣類向けのフルカラー高精細インクジェットプリンターを導入し、デザインの表現力を高めた。印刷面の布素材を平坦にし耐久性を向上させる熱塗布機を導入し、印刷品質の向上を図った。黒色生地へのインク乗りを良くする前処理剤自動塗布機と転写プレス機も導入した。印刷に不向きなデニム生地に対応するため、レーザー彫刻機で生地の強度を保ったまま絵柄を刻印する技術も開発した。

  • 加工機衣類向けインクジェットプリンター熱塗布機転写プレス機前処理剤自動塗布機レーザー彫刻機

新しい製品・サービス:フルカラー印刷によるデザイン性の高いエコバッグ(デニム生地を含む)

事業の効果

エコバッグを低コストかつ短納期で小ロットから内製できるようになった。ワンストップで受注できることを強みに、エコバッグの新規事業の立ち上げに成功した。また、綿生地に印刷できる設備と生地調達能力を活かし、マスクなどエコバッグ以外の販促資材も展開できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性自社サイト・自社調達・自社加工を強みとし、ワンストップで小ロット短納期に対応できる点を競争優位として明確に示している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けレジ袋有料化や環境意識の高まりを背景に、エコバッグの販促資材としての需要とデザイン性の強みを具体的に示している。
  • 4
    新しさ・高付加価値デニム生地へのフルカラー印刷を実現する技術を開発し、小ロット内製で高付加価値のエコバッグ分野を開拓している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの具体的な目標値の記載が見当たらず、実現可能性の根拠が薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    タオルやボールペンへの名入れ印刷という既存事業の延長で、顧客要望からエコバッグ印刷に展開しており、一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自社サイト・自社調達・自社加工を強みとし、ワンストップで小ロット短納期に対応できる点を競争優位として明確に示している。

  • 課題の認識と解決3

    顧客から新たな販促資材を求める声があったという課題を捉え、エコバッグを内製化して新規事業を立ち上げた点は実効性がある。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの具体的な目標値の記載が見当たらず、実現可能性の根拠が薄い。

  • 事業を進める体制3

    既存の印刷事業で受注生産とネット販売の運営実績があり、その体制を活かして新設備を内製化する計画になっている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    レジ袋有料化や環境意識の高まりを背景に、エコバッグの販促資材としての需要とデザイン性の強みを具体的に示している。

  • 事業化までの道筋3

    デニム生地への印刷課題に対しレーザー彫刻機で対応し、今後はポリエステルなど他素材への展開も予定している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    デニム生地へのフルカラー印刷を実現する技術を開発し、小ロット内製で高付加価値のエコバッグ分野を開拓している。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    綿生地向け印刷技術をマスクなど他の販促資材へ展開できる点が示されており、波及的な需要創出の可能性がある。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    独自の生地調達能力とフルカラー印刷設備を組み合わせたが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は薄い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    福井市の企業として地域の事業を営むが、地域特性を活かした雇用創出や地域経済への波及は明示されていない。

今後の展望

今後はポリエステルなど他の生地に対応できる設備も導入予定で、より多様な顧客ニーズに応えるテキスタイル製品の販促商品の開発を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。