ものづくり補助金平成26年度製造業岐阜県

伝統的製法と機械化・白麹を組み合わせた革新的本みりん用焼酎醸造プロセスの実現

白扇酒造株式会社

この事例のポイント

  • 焼酎の安定的な増産が必要で、設備投資によって約4割の増産を目指した。
  • 本みりんの製造工程に、伝統的な製法と機械化を組み合わせた。
  • 焼酎の増産に向けた設備投資により、本みりんの生産体制を強化することを目指した。

事業者のプロフィール

事業者名白扇酒造株式会社
所在地岐阜県 川辺町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野バイオ

事業の背景

当社は江戸時代後期に創業した酒造会社で、看板商品は本みりんである。本みりんは全国紙のランキングで料理のプロ50人が選ぶ調味料で第1位に選ばれたこともある。ほかに料理酒、清酒、焼酎も製造・販売している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力焼酎の安定的な増産が必要で、設備投資によって約4割の増産を目指した。

やったこと

本みりんの製造工程に、伝統的な製法と機械化を組み合わせた。本みりんは焼酎、もち蒸米、米麹を仕込んだ後に圧搾し、数年熟成させて出荷する。焼酎の安定的な増産のため、三角棚製麹機などの設備に投資し、約4割の増産を目指した。最初の焼酎の仕込みから4年後、設備投資後の焼酎を使った本みりんが熟成の終わった分から出荷されるようになった。

加工機三角棚製麹機

事業の効果

焼酎の増産に向けた設備投資により、本みりんの生産体制を強化することを目指した。設備投資後の焼酎を使った本みりんが熟成後に出荷されるようになった。長い時間をかけて製造工程を改善し続けた点が特徴である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性4

    江戸時代後期創業の歴史と、焼酎の安定増産のための設備投資を組み合わせた取組が示されており、本みりん事業との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    看板商品の伝統製法や料理用途への軸足が語られるが、市場動向や競合に対する強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    焼酎の増産で40%程度を目指すという課題対応が示されるが、高付加価値化や成長につながる具体的な計画の記述は薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    設備投資で40%くらいの増産を目指したとあるが、付加価値額の目標や実現性の裏付けは書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    補助事業の遂行体制や人材、事務処理能力についての記述は見当たらず、わずかに工場運営がうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    看板商品の特徴として全国紙ランキング1位や濃くまろやかな甘さ、照りを与える点が書かれ、選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋4

    焼酎仕込みから4年を経て熟成後に出荷されるなど、長期の工程とスケジュールが具体的に示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    料理のための本みりんに軸足を置く点や、全国紙ランキングで料理のプロ50人が選ぶ調味料1位になったことが示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    川辺町の新名所となりそうな空間づくりに触れるが、雇用創出や川上川下への波及効果の記述は読み取れない。

  • 費用対効果2

    補助金の投入額と増産目標の関係は示されるが、付加価値額増加など費用対効果を裏付ける数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    伝統的製法と機械化を組み合わせた先進的な製造工程とされるが、デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は具体的でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    川辺町の新名所となる蔵リノベーションショップなど地域性を活かした取組が示されるが、雇用や地域成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。