ものづくり補助金平成26年度製造業岐阜県

商品のキャラクターの知名度アップのためグッズへの印刷をして販路拡大を図る事業計画

株式会社巧報社

成果受注ロット 300個→1個

この事例のポイント

  • キャラクターの知名度を上げるには、まずキャラクター自体の存在を発信する必要があったが、そのための手段が十分でなかった。
  • UVインクジェットプリンターを導入し、様々なノベルティグッズにキャラクターを印刷できる体制を整えた。
  • 受注ロット 300個→1個。UVインクジェットプリンターの導入により、キャラクターを多様なノベルティグッズに印刷できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社巧報社
所在地岐阜県 関市
業種印刷・同関連業
従業員数23人
資本金1,200万円
設立1977年

事業の背景

創業から事務用伝票やビジネスフォーム、チラシや封筒などの商業印刷、OA機器などを、一般企業の用途や環境に合わせて提供してきた。近年は新事業として、企業や団体の商品などを擬人化してイメージキャラクターによるブランディングを行う「岐阜もえしょくプロジェクト」を始め、ノベルティグッズの提案からイベント参加、販路開拓までを支援している。平成25年からは県内の食・名産品を擬人化するプロジェクトを立ち上げ、各社のキャラクターとキャラクター付き商品の知名度アップを図ってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信キャラクターの知名度を上げるには、まずキャラクター自体の存在を発信する必要があったが、そのための手段が十分でなかった。
  • 販路・情報発信クライアントや営業先から、販促物としてキャラクターを使ったユニークなグッズが求められていたが、キャラクター付き商品を提案できる体制が整っていなかった。

やったこと

UVインクジェットプリンターを導入し、様々なノベルティグッズにキャラクターを印刷できる体制を整えた。営業がクライアントに商品化・提案しやすい上位6品目として、ゴルフボール、ペーパーナイフ、爪切り、飲料品のビン、包丁の柄、PPクリアホルダーを選び、印刷後に剥がれやキズが出ないかを確認した。印刷後のアルコール試験、爪でのひっかき、熱湯テストを行った結果、ゴルフボール(ゴム)、ペーパーナイフ(金属)、爪切りの柄(アクリル)、瓶(ガラス)、包丁の柄(木)の5種類で定着性に問題のない印刷ができた。UVインクジェットプリンターは最低1個から印刷でき、データと印刷対象商品があれば3営業日から提供可能で、ノベルティサンプルならインク代・材料費の直接原価のみで製作できるようになった。これにより小ロット(300個→1個)、短納期(5営業日→3営業日)、低価格(3,000円→1,000円以下)への対応が可能になった。

加工機UVインクジェットプリンター

新しい製品・サービス:せっけんなどに印刷したグッズ

事業の効果

  • 受注ロット 300個→1個
  • 納期 5営業日→3営業日
  • 価格 3,000円→1,000円

UVインクジェットプリンターの導入により、キャラクターを多様なノベルティグッズに印刷できる体制が整った。受注ロットは300個から1個、納期は5営業日から3営業日、価格は3,000円から1,000円以下へと改善し、小口・短納期・低価格の注文に対応できるようになった。これにより、キャラクター付き商品の提案の幅が広がり、クライアントの販売したい商品の拡販と売上向上につなげられる体制が構築できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の印刷事業と2013年開始のもえしょくプロジェクトを基盤に、キャラクター商品の販路拡大を位置づけている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    300個→1個、5営業日→3営業日、3,000円→1,000円以下など受注条件の改善を数値で示し、優位性を説明している。

  • 課題の認識と解決3

    知名度向上から得意先の売上拡大へつなげる流れは示されるが、課題を数値で捉えた記載は見当たらない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    付加価値額や賃上げの目標値は記載されておらず、実現可能性を判断できる数字がない。

  • 事業を進める体制3

    従業員23人の体制と営業担当によるクライアント提案は示されるが、補助事業の遂行体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け5

    6品目中5種類で定着性を検証し、最低1個から3営業日で提供できる点など、顧客に選ばれる理由が具体的。

  • 事業化までの道筋2

    対面営業やイベント参加、せっけん検証などの取組は並ぶが、時期や段取りを示すスケジュールはない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    UV印刷で多様なノベルティに対応する点は示されるが、分野の普及度や高価格化の水準は記載されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    岐阜県の隠れた名産品を若い世代へ知らせる地域PRの役割が示され、地域貢献の理由はうかがえる。

  • 費用対効果2

    導入費用や補助金額に対する付加価値増加の数値がなく、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献3

    UVインクジェットとSNS配信、キャラクターブランディングを組み合わせる点は見えるが、業界への波及は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    成長分野への進出や日本経済の構造転換に関する記載は、公開された事例には見当たらない。

  • 地域経済への波及4

    岐阜県の名産品や飛騨牛、美濃白川茶を題材にした地域の特性活用が明確に示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は、ゴルフボール、金属製の銘板・キーホルダー、プラスチック素材の爪切り・カード、ガラス素材の瓶、木製の包丁の柄などにキャラクター印刷を施し、キャラクターを使っている得意先に対面営業でPRしていく計画である。さらに提案できる商品を増やすため、せっけんに印刷したグッズづくりにも挑戦しており、各種イベントへの参加を通じて市場の拡大を目指す。得意先の売上拡大への貢献につなげる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。