ものづくり補助金平成26年度製造業静岡県

省施工・少人数で施工可能な、金属製オリジナル定尺屋根材の開発

株式会社植松

成果サイズ縦275mm

この事例のポイント

  • 職人の減少により、少人数で施工できる屋根材が求められていた。
  • 省施工・少人数で施工できる定尺横葺きの金属屋根材の新商品を開発した。
  • サイズ縦275mm。製造コストとともに、伸縮性、ヘコミ、断熱性・遮音性、耐久性などの目標をクリアする見通しがついた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社植松
所在地静岡県 沼津市
業種金属製品製造業
技術分野デザイン,接合・実装,複合・新機能材料
資本金4,625万円
設立1969年

事業の背景

創業は昭和24年で、沼津市に金属屋根材の成型・加工工場を持ち製造・販売を行っている。主要な販売先は約500社の建築板金業者で、最大の販売先はグループ会社の屋根施工会社である。震災以降は重い屋根材から軽い金属屋根への葺き替え需要が増え、太陽光パネル設置の増加も見込まれている。一方で建築板金業者の高齢化や若年従事者の減少が進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能職人の減少により、少人数で施工できる屋根材が求められていた。
  • 販路・情報発信新築住宅着工の減少に対し、リフォーム需要に対応できていない面があった。
  • 生産能力オーダーメイド製品のため寸法確定後でなければ製造できず、計画的な生産体制がとりにくかった。
  • 販路・情報発信定尺品の仕入販売が増え、自社製造工場を持つ強みが活かしきれていなかった。

やったこと

省施工・少人数で施工できる定尺横葺きの金属屋根材の新商品を開発した。新商品は「金属製オリジナル定尺屋根材UMルーフ1(ONE)」で、サイズは縦275mm、横3,638mmである。新たな継ぎ手部分と付属する周辺部材も併せて開発し、付属部材も同時に製造できる体制を整備した。補助事業では生産ラインの検討を行い、新商品開発に併せた設備を導入した。

新しい製品・サービス:金属製オリジナル定尺屋根材UMルーフ1(ONE)

事業の効果

  • サイズ縦275mm
  • 横3,638mm

製造コストとともに、伸縮性、ヘコミ、断熱性・遮音性、耐久性などの目標をクリアする見通しがついた。継ぎ手部分の省施工化により屋根施工会社の材料コストと施工の手間が軽減され、省コスト・省施工が実現する見通しとなった。新たな継ぎ手部分の開発により漏水リスクも軽減できるようになった。地域を超えたビジネスチャンスに繋がると考えられ、運送会社へ配送を委託して全国への販売展開も目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の金属屋根製造と「長尺成型」の強みが書かれ、定尺品開発がそれを活かす位置づけと読める。ただし経営戦略上の明確な位置づけまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    建築板金業者の高齢化や若年従事者減少、定尺品問い合わせ増加を外部環境として示し、自社の工場と販売網の強みを活かす内容が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    自社製造工場の強みが活かしきれない課題を認識し、省施工・少人数施工の定尺屋根材を開発して差別化する計画が読み取れる。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    製造コストや伸縮性、断熱性などの目標をクリアする見通しとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    金属屋根工事技士の資格を持つ社員5名が在籍とうかがえるが、補助事業の遂行体制として具体的な配置や人数計画は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    施工の簡易さ、少人数施工、材料費と施工費の軽減、漏水リスク低減など価値と選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    新商品開発と生産ライン導入、付属部材の同時製造体制整備の流れは書かれるが、スケジュールや課題解決の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達2

    財務内容の健全性に触れられているが、具体的な財務数値や資金調達の見込みは書かれていない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    定尺横葺き商品は市場に浸透しつつあるとされ、差別化された金属製オリジナル定尺屋根材として新規性が示されている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    新築需要減少や耐震化リフォーム需要など社会的背景はうかがえるが、国が補助する波及効果や雇用創出の具体的記述は少ない。

  • 費用対効果2

    省コスト、省施工による材料費削減の効果は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    定尺横葺き商品の市場浸透や全国展開が示されるが、日本経済の構造転換に資する記述は明確ではない。

  • 地域経済への波及3

    沼津市の地域密着型工場と静岡県東部での先駆的立場が書かれ、地域を超えた展開も目指すとある。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

製品の配送を運送会社に委託し、地域を超えた展開や全国への販売展開を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。