回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ミヤジマ
成果加熱炉周辺の温度が50℃から室温となった
| 事業者名 | 株式会社ミヤジマ |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県 多賀町 |
| 業種 | 鉄鋼業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 41人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1956年 |
当社はシャフトのアプセット鍛造を専門とする熱間鍛造メーカーで、金型費が安価または不要となる独自の「ミヤジマ式鍛造方式」が特徴である。鉄、ステンレス、黄銅など様々な材料を、小ロットから大ロットまで同じラインで製造する多品種生産を得意としている。鍛造材料の加熱には汎用性が必要なため、昔ながらの重油加熱炉を使用していた。
抱えていた課題
やったこと
材料径φ20〜50mm、材料長さ100〜800mmまで加熱できる高周波誘導加熱装置を導入した。大ロット品は自動サイクル、小ロット品は手動で加熱できるハイブリッドタイプとし、鉄、ステンレス、黄銅を効率よく加熱できる仕様とした。3台ある重油加熱炉のうち1台を高周波誘導加熱装置に置き換えた。
| 加工機 | 高周波誘導加熱装置 |
|---|
加熱炉周辺が室温となり騒音も65dBまで下がったことで作業環境が大きく改善し、人材の定着につながった。作業開始時の加熱時間が短くなり生産性が向上するとともに、加熱コストが低減しコスト競争力が高まった。加熱時の酸化スケールが減り品質が向上し、煙の発生が抑えられて工場が汚れにくくなり、CO2排出量削減などの環境負荷低減にも寄与した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
重油加熱炉からの転換と多品種生産の強みはうかがえるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は記載がない。
ミヤジマ式鍛造や多品種・小ロットから大ロットまで同一ラインで製造できる点が強みとして読み取れるが、市場や顧客動向の記述は薄い。
重油加熱炉の作業環境悪化・人材定着の課題と加熱コスト全体の20%超を明示し、高周波誘導加熱装置で解決する方針が具体的。
騒音100dB超→65dB、加熱コスト鍛造賃の20%→8%など数値目標と結果が明示され、目標達成も示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
コスト競争力の向上や多品種対応は述べられるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的に整理されていない。
残り2台の重油加熱炉の置き換えやワンストップ加工の推進など今後の展開は示されるが、スケジュールや課題解決方法は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
高周波誘導加熱の鍛造工程への適用は一般的な分野とは言えず、高付加価値化の記述も乏しいが、独自方式の特徴はうかがえる。
作業環境改善による人材定着や地域雇用への言及はあるが、波及効果や社会的インフラとしての積極的理由は記載が少ない。
加熱時間短縮と加熱コスト低減、酸化スケール減少など効果は書かれるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。
CO2排出量削減や煙の抑制に触れるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの言及は見られない。
公開されている事例からは読み取れません。
滋賀県多賀町の地域の事業者として記載はあるが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は残り2台の重油加熱炉も高周波誘導加熱装置に置き換え、作業環境の改善を推進したいとしている。また、NC旋盤やマシニングセンターなどの機械加工装置を導入し、L1加工や貫通穴・止まり穴のBTA加工を含むワンストップ加工を高度化し、顧客に付加価値を提供していく考えである。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。