ものづくり補助金平成26年度製造業滋賀県

サーボプレスを活用した、競争力のあるプレス金型製造技術の確立事業

株式会社伊吹機械

この事例のポイント

  • プレス金型の製造では途中で社内トライ(試し打ち)が必要だが、その工程の効率と品質の確保が課題だった。
  • 高品質なプレス金型の製造を目的に、200tサーボプレスを導入した。
  • 顧客の実機によるトライを含めた金型製造で工程が短縮され、成形性も向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社伊吹機械
所在地滋賀県
業種生産用機械器具製造業
技術分野立体造形

事業の背景

自動車業界では技術開発のスピードが加速しており、CO2削減や燃費向上のために車体の軽量化が大きなテーマになっている。そのなかで新素材の高張力鋼板が注目され、高張力鋼板用のプレス加工金型の需要が急速に拡大していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力プレス金型の製造では途中で社内トライ(試し打ち)が必要だが、その工程の効率と品質の確保が課題だった。

やったこと

高品質なプレス金型の製造を目的に、200tサーボプレスを導入した。社内トライを行うサーボプレス機の導入と技術の立ち上げを行い、社内トライで得られた最適なスライドモーション(サーボプレスの作動プロファイル)を顧客所有のサーボプレス機にも適用できるようにした。その結果、顧客の実機によるトライを含めた金型製造で工程短縮と成形性向上を実現した。

加工機200tサーボプレス

事業の効果

顧客の実機によるトライを含めた金型製造で工程が短縮され、成形性も向上した。これにより短納期で高品質な金型を提供できるようになり、提案型の金型事業として展開できるようになった。高張力鋼板用の高度なプレス加工金型製造でも量産品質の安定化が実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均1.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    プレス金型の社内トライ技術を立ち上げたとあるが、過去の取組との連続性や経営戦略上の位置付けは記載がない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車向け高張力鋼板の加工需要が急拡大と述べ、自社の提案型金型事業の強みと結びつけて記載している。数値の裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決3

    社内トライの工程短縮や成形性向上を実現したとあるが、課題の具体的な数値や計画上の位置付けは示されていない。

事業の実現可能性28%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質・高難度プレス金型や短納期提供を強みとして示し、自動車業界の高張力鋼板ニーズに触れている。顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高張力鋼板用の高度なプレス加工金型製造という分野を示すが、普及度や高価格化の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    自動車の軽量化や高張力鋼板の普及に触れるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    サーボプレスの作動プロファイルを顧客実機へ適用できるようにし、3D設計や成形シミュレーションにも触れている。サプライチェーンへの貢献は限定的。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    自動車の軽量化や新素材需要の拡大に触れるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

自動車業界の軽量化の流れのなかで高張力鋼板の利用が広がると見込まれ、高度なプレス加工金型の需要も続くと考えられる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。