ものづくり補助金平成26年度製造業滋賀県

針布用基布に使用する綿布の品質向上と需要拡大

駒田織布株式会社

この事例のポイント

  • 針布用基布は、綿布・麻布・ポリエステル布の6~8層のどの層でも糸欠陥による凸欠陥があると、植針後の針抜けやぐらつきが生じるため、基布の品質向上が求められていた。
  • 高感度センサーを搭載した合糸欠陥部検出装置(セレナルメジャー)を導入した。
  • 合糸工程で糸欠陥を検出できるようになり、基布品質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名駒田織布株式会社
所在地滋賀県
業種繊維工業
技術分野立体造形,材料製造プロセス

事業の背景

当社が製造・販売する産業資材用布の一つに針布用基布がある。針布用基布は起毛用針布と紡績用針布の基布として使われ、高品質が評価されて国内では独占的シェアを確保してきた。一方で、コスト重視のアジア製品と品質重視のEU製品とのグローバル競争が進んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度針布用基布は、綿布・麻布・ポリエステル布の6~8層のどの層でも糸欠陥による凸欠陥があると、植針後の針抜けやぐらつきが生じるため、基布の品質向上が求められていた。
  • その他コスト重視のアジア製品と品質重視のEU製品とのグローバル競争が進み、国内シェアを維持するにはEU製品の品質を超える高品質な針布用基布を製造する必要があった。

やったこと

高感度センサーを搭載した合糸欠陥部検出装置(セレナルメジャー)を導入した。この装置により、従来の検出装置では検出できなかった微細な糸欠陥も感知できるようになった。また、2本合糸から3本合糸にも対応できる。

検査測定合糸欠陥部検出装置(セレナルメジャー)

事業の効果

合糸工程で糸欠陥を検出できるようになり、基布品質が向上した。合糸工程の後工程である撚糸工程の不良も低減した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    国内で針布用基布の独占的シェアを確保してきたと書かれ、過去の事業の積み重ねはうかがえるが、経営戦略上の位置付けは記載されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    アジア製のコスト競争とEU製の品質競争という外部環境を挙げ、高品質が評価されてきた自社の強みと対比して述べている。

  • 課題の認識と解決3

    アジア製が追いつけず、EU製品の品質を凌ぐ必要があるという課題を示し、合糸欠陥部検出装置の導入で対応したと書かれている。ただし成長への数値目標はない。

事業の実現可能性32%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    基布品質の向上や後工程の不良低減はうかがえるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質な針布用基布が評価され国内で独占的シェアを得たと書かれ、選ばれる理由は読み取れるが、顧客ターゲットの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    国内独占的シェアを持ち、EU製品の品質を凌ぐ高品質な針布用基布を目指すという、同分野での高付加価値化の方向性が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    産業資材用布の国内供給やグローバル競争への対応が挙げられ、国が補助する理由はわずかにうかがえるが、経済波及や雇用への言及はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    高感度センサーを搭載した合糸欠陥部検出装置を導入したと書かれているが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は記載されていない。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。