ものづくり補助金平成26年度製造業滋賀県

朝宮産煎茶を利用したスイーツの製造体制の構築

株式会社山本園

この事例のポイント

  • お土産用煎茶スイーツがホテルやゴルフ場で取り扱われるようになり、委託生産を拡大すると在庫リスクが大きくなる問題が生じた。
  • 洋菓子店での見学と装置メーカーでの試作を経て、ミキサー、成型機、カッター、オーブンを導入した。
  • 需要変動にフレキシブルに対応できる生産が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山本園
所在地滋賀県 甲賀市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
設立1871年

事業の背景

明治3年に朝宮茶の製造販売事業者として創業した。昭和61年に喫茶WITH TEAを開設し、朝宮茶の味わいや品質を来店者に伝えてきた。朝宮茶の煎茶を原料にしたスイーツが『あさみや金時』を含め好評を得ており、お持ち帰りやお土産用の菓子は委託生産で提供していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力お土産用煎茶スイーツがホテルやゴルフ場で取り扱われるようになり、委託生産を拡大すると在庫リスクが大きくなる問題が生じた。
  • 品質・精度茶葉の品質変動に合わせて仕上がりを微調整する必要があり、委託先ではそれに対応しにくかった。

やったこと

洋菓子店での見学と装置メーカーでの試作を経て、ミキサー、成型機、カッター、オーブンを導入した。試作試験を重ねて、茶スイーツを自社で製造する体制を構築した。店舗側に窓のあるオーブンを置き、あさみや茶スイーツを客の前で自社製造して焼きたてを持ち帰れるようにした。

加工機ミキサー
加工機成型機
加工機カッター
加工機オーブン

新しい製品・サービス:朝宮産煎茶を利用したスイーツ

事業の効果

需要変動にフレキシブルに対応できる生産が可能になった。茶葉による品質変動に対応できるようになった。イベントに合わせた商品デザインが可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    明治3年創業の朝宮茶製造販売を基盤に、喫茶店やスイーツ開発へ展開しており、事業の一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    委託生産の在庫リスクと土産需要の広がりを踏まえ、煎茶原料の強みを活かす自社生産への切替が示されている。

  • 課題の認識と解決4

    委託生産時の在庫リスクと茶葉の品質変動という課題を挙げ、自社製造体制の構築で解決する方針が明確に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    需要変動や品質変動への対応は示されるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されておらず、具体性が薄い。

  • 事業を進める体制3

    装置メーカーでの試作や試作試験を重ねて自社製造体制を構築したとあり、遂行の実務経験がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ホテルやゴルフ場で土産用煎茶スイーツを取り扱ってもらえた実績があり、需要の裏付けとなっている。

  • 事業化までの道筋2

    自社生産への切替という方向は示されるが、中長期のスケジュールや課題解決の具体的な手順は記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    煎茶を使ったスイーツは一定の評価を得ているが、同分野で高水準の高付加価値化を図る記述は読み取れない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    信楽の里地里山や朝宮茶の地域資源を活かす事業である点はうかがえるが、経済波及効果の記載は薄い。

  • 費用対効果1

    投入額に対する付加価値増加や生産性の数値は記載がなく、費用対効果は公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    朝宮茶や信楽の地域資源を活かし、喫茶店やスイーツで地域の魅力を発信しているが、雇用創出への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。