回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社向陵
成果加工単価 1倍→2.5倍
| 事業者名 | 株式会社向陵 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 機械制御 |
| 従業員数 | 14人 |
| 資本金 | 2億円 |
| 設立 | 2000年 |
初代社長が印刷法を応用した捺染の特許を取り、昭和2年に京都市中京区で創業した。昭和56年に連続転写機を導入して転写捺染事業を始め、現在はポリエステル生地への昇華転写プリント加工を専業とする国内唯一の会社である。国内の昇華転写プリント企業は専業の同社を含めて4社がほぼ寡占しているが、中国・韓国・台湾・ベトナム・タイなどアジア勢の追随が厳しくなっていた。
抱えていた課題
やったこと
独自設計のトレイ回転式プリント加工機として、両面同時真空昇華転写機(プリント幅1,050mm×1,850mm)を特注で導入した。導入にあたり、京都市産業技術研究所の知見と、転写プレス機のトップメーカーである直本工業株式会社の技術生産力を活かし、事業者3社による共同研究開発を行った。両面同時転写機能により、袋状商品に片側ずつ異なるデザインを加工でき、一度の熱プレスで両面を仕上げられるため、色の薄化や生地硬化を防ぎ納期を短縮できるようになった。真空転写機能により、低温での染着が可能となり、従来は昇華転写が困難だった毛布・フロアマットや極細繊維など毛足の長いポリエステル生地、ちりめん・クレープなど表面凹凸の大きい生地にも高品質な染色ができるようになった。
| 加工機 | 両面同時真空転写機(プリント幅1,050mm×1,850mm) |
|---|
新しい製品・サービス:両面/真空昇華転写プリント加工システム(独自設計のトレイ回転式プリント加工機による)
両面同時転写と真空転写を備えた新しい加工システムにより、従来は困難だった生地の風合いを損なわず発色も豊かなプリントが可能になった。他社と比べて単位時間の生産効率は2倍のプリントシステムが確立できた。国内で業界初の両面/真空昇華転写を同時に行えるようになり、新たな販路・市場を開拓し、業界内での知名度と評価も大きく高まった。加工単価の向上と売上増により、会社全体の売上を最高時約30%押し上げた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和2年創業の転写捺染から昇華転写専業化への流れと、連続転写機導入(昭和56年)の経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。
国内で昇華転写専業は4社ほどの寡占状態と記され、業界内での差別化と市場競争力の強みが具体的に書かれている。
顧客からの安定プリントと短納期の両立要求を課題として挙げ、両面同時・真空転写機で解決する計画が示されている。
加工単価が通常の2.5倍以上、会社全体売上が最高時約30%向上と数値で示されているが、目標値の設定時期や計画上の数値は明示されていない。
従業員14人の専業会社で、共同研究や京都市産業技術研究所との協業が書かれるが、補助事業を遂行する人材体制の具体的記述は薄い。
顧客は大口アパレルメーカー等で、高品質・短納期の要求に応える点や、低温染着・毛足の長い生地への対応など選ばれる理由が書かれている。
今後はフリースへの真空機能活用に注力すると書かれるが、スケジュールや課題解決の方法の詳細は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
両面同時・真空昇華転写を備えた業界初の多機能プリント加工システムで、同分野で高水準の高付加価値化と2.5倍の加工単価が示されている。
業界内の寡占状態やアジア勢との競争に触れるが、雇用創出や川上川下への波及効果の記述は薄い。
設備投資に対し、加工単価2.5倍、売上約30%向上、生産効率2倍と費用対効果を示す数字が書かれている。
真空転写やデジタル技術の活用は書かれるが、地域やサプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は明示されていない。
ファッション性の高いフリースへの加工など新分野への進出が示唆されるが、日本経済の構造転換への言及はない。
京都の老舗繊維企業として地域の技術力を活かす様子はうかがえるが、地域経済の成長を牽引する記述は限定的。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
真空機能を活かしたファッション性の高いフリースへの加工に現在特に注力している。アジア勢の追随を許さず、厳しい内外環境の中で新たな活路を見出し、業界と地域のモデルとなれるよう顧客ニーズに応え続ける方針である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg