生産設備連結による生産性の向上と小ロット対応による、新規マーケットの獲得と販売拡大計画
本補助事業で、印刷機と糊付け機を連結する「オートマチック・スタッカ連結コンベア」を導入した。
効果:生産性も2割の向上がみられた。
東風美術工芸株式会社
| 事業者名 | 東風美術工芸株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市中京区 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 従業員数 | 18人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 2015年 |
1990年の創業以来、金属工芸品の制作・販売と貴金属ジュエリーの制作・修理を主力としてきた。アクセサリーに使われる貴金属は、この10年程で高騰が続き、地金相場が3倍以上になることもある。そのため新しい貴金属の購入をためらうお客様が増え、思い出の品などの修理需要は大きいと見込まれている。
抱えていた課題
やったこと
レーザー溶接機「MEGAHIT 140J」を導入した。YAGレーザーを使用した溶接機で、加工部をピンポイントで数百度から千数百度の高温にできる。レーザーのパワー、パルスタイム、パルス周波数、スポットサイズなどを素材や形状によって変え、タッチパネルで設定してメモリーに保存できるようにした。素材は金・銀・プラチナ・銅などの単一素材のほか合金やメッキ品があり形状も様々なため、一品一様の設定が必要で導入当初は手探りが続いた。カメラとモニターが内蔵されており、微細な部分も目視で確認しながら溶接できる。熱に弱い有機素材を組み合わせた工芸品でも、溶接部以外に影響を与えずに溶接できる。ネックレスのチェーン切断の修理では、リング一つだけをピンポイントで溶接でき、全体の風合いを損なわずに修理できる。
| 加工機 | レーザー溶接機 MEGAHIT 140J |
|---|
新しい製品・サービス:レーザー溶接機「MEGAHIT 140J」を用いた金属工芸品の局所的溶接による修復・修理技術
局所的な溶接により、高温の影響を溶接箇所だけに抑えられるため、変色や変形を防ぎ元の風合いを保った修復ができるようになった。宝石を外さずに修復できる場面も多く、作業効率が向上して短納期と低価格を実現した。これまで修理不可能としてお断りしていた工芸品も、高品質・低価格・短納期で修理できるようになった。修理件数は事業実施前より約20%増加し、事業開始前の目標である約10%増を上回った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
伝統技術の向上と次世代職人養成を掲げ、レーザー溶接機導入を技術向上の延長に位置づけているが、過去の取組との具体的な連続性は薄い。
修理件数が事業実施前より約20%増加し、従来不可能だった修理を受注できるようになったと記載され、強みを活かした競争優位が読み取れる。
修理不可能でお断りしていた機会損失と作業効率の課題を明示し、短納期・低価格化で高付加価値化につなげる計画が読み取れる。
修理件数の目標を約10%増に設定し、実績は約20%増と上回ったと数字で示されており、実現性が高いと読み取れる。
熟練職人の育成や従業員の企画体制に触れているが、補助事業を遂行する人員配置や事務処理体制は具体的に書かれていない。
貴金属価格高騰で新規購入をためらう顧客が増え、修理需要が大きいという市場の裏付けと、修理の対象範囲の拡大が書かれている。
導入当初の手探りや経験・勘の必要性に触れ、修理分野の拡大を段階的に図る方針は見えるが、スケジュールは具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
レーザー溶接による局所修復で、熱による変色や変形を抑えた高品質修理を実現し、同分野で高水準の付加価値化を図ることが読み取れる。
伝統工芸の継承や次世代職人の養成、業界全体の発展への貢献が述べられているが、経済波及や雇用創出の数値的根拠は示されていない。
修理件数の約20%増や短納期化が示されるが、補助金投入額に対する付加価値額や費用対効果の数値は書かれていない。
最新のYAGレーザー技術を伝統工芸の修復に応用し、業界への技術普及を目指す姿勢が示されているが、サプライチェーンへの貢献は具体的でない。
伝統工芸の修復分野で最新技術を取り入れる点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は読み取れない。
京都の伝統工芸という地域特性を活かし、修理分野の拡大や海外展開を通じて高付加価値化を図る計画が具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今回の事業で受注の可能性が大幅に増えたため、プロモーションを強化して新規顧客を獲得し、既存顧客からのさらなる受注増を図る。京都の伝統工芸品への海外の関心も高まっていることから、海外の方にも金属工芸品の修復ニーズが広がると予想し、日本文化の一つとして多くの人に知ってもらうよう努める。また、独立した元職人とも技術交流を続け、技術の成果を業界全体の発展に役立てたいと考えている。
本補助事業で、印刷機と糊付け機を連結する「オートマチック・スタッカ連結コンベア」を導入した。
効果:生産性も2割の向上がみられた。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル