ものづくり補助金平成24年度滋賀県

超高精度レーザー加工技術を用いた高精度、低コスト、低環境負荷の新たなステンレススケールの試作開発

株式会社ワークス松下

この事例のポイント

  • 既存のエッチング法では酸廃液が発生し、その処理費がコストを押し上げている。
  • レーザー加工技術を活かして、ステンレススケールの試作開発を行った。
  • レーザー加工による新製法で、ステンレススケールを従来品より低価格で高精度に市場供給できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ワークス松下
所在地滋賀県 大津市
業種その他の製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1955年

事業の背景

当社の主力製品はレーザーで目盛り加工したアルミ製三角スケールで、高い目盛精度が評価され市場でシェアを獲得している。ステンレススケールは製鉄所、建設現場、機械加工現場などで耐衝撃性を活かして使われるが、既存品は中国など海外で製造され日本に輸入されてきた。近年は人件費高騰によるコスト上昇、目盛精度の低さ、環境対応が課題となり、海外生産から国内生産への回帰が検討されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算既存のエッチング法では酸廃液が発生し、その処理費がコストを押し上げている。
  • その他エッチングで目盛りを加工する既存品は、環境対応が大きな課題になっている。
  • 品質・精度海外で製造されるエッチング製のステンレススケールは目盛精度が低い。
  • コスト・採算人件費等の高騰により海外製品のコストが上昇している。

やったこと

レーザー加工技術を活かして、ステンレススケールの試作開発を行った。ステンレスは塗装技術が確立されていないため、黒色焼き付け塗装で安定した厚みの塗膜を作り、その表面をレーザーで削って白く目盛りを印字する新製法を確立した。精密ステージは繰り返し精度0.002mmとし、ビーム径30μmのレーザーで微細加工を行った。NC制御とロボットティーチングを組み合わせ、24時間無人での運転を可能にした。2軸制御によりL型形状のスケールにも対応できるようにした。事業後にはIP処理とレーザー加工の組み合わせで色調の幅を広げ、特許出願も行った。

  • 加工機超高精度レーザー加工機精密ステージ
  • ロボットロボットロボットティーチング用

新しい製品・サービス:黒色塗膜に白く目盛りを印字したステンレススケール

事業の効果

レーザー加工による新製法で、ステンレススケールを従来品より低価格で高精度に市場供給できるようになった。酸廃液処理費が不要になり、環境負荷の低減とコスト削減が同時に実現した。ロボットティーチングとの組み合わせで24時間無人化製法も確立した。試作品は販売店などにサンプル出荷され、高い評価を得ている。目盛精度は目標値の全長誤差150mmで30μm以内に収めることができた。

今後の展望

L型など異型形状や長尺スケールにも対応できる利点を活かし、差別化を図る。IP処理とレーザー加工による製法を使い、高級品ユーザー向けの展開を模索している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。