回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
古賀印刷 株式会社
成果1時間当たりの刷版製作可能枚数 8枚/時間→21枚/時間
| 事業者名 | 古賀印刷 株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 大阪府柏原市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 従業員数 | 16人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
大阪府柏原市を中心に、近隣自治体や大学、金融機関などと取引があり、名刺や伝票などの事務印刷からチラシ、看板、大判ポスターまで広告全般を手がけている。近年、個人情報保護の意識の高まりから自治体での改ざん防止用紙の採用が増えている。同社は以前から改ざん防止機能を持つ用紙の開発に取り組んできた。
抱えていた課題
やったこと
社内デザイナーが作成したデザインに、偽造防止のデザインソフトで設計した機能を掛け合わせ、線の種類や文字の大きさ、濃さ、色などを何種類も試して、セキュリティ保護に最適な用紙を作り出した。改ざん防止用紙は特殊なインクを使ったり、再現できない超微細なデザインを施したりして偽造や複製を防止する。水なし印刷の特性を生かし、0.7ポイント(0.25mm)以下の極端に小さな文字を模様のように配列したところ、コピーすると文字がつぶれて真っ黒な点のようになり、真贋をすぐに判別できる。サーマルプレートレコーダーは、パソコン上で作成した印刷物のデータを印刷用の版に直接焼き付ける装置である。水なし印刷機も導入し、改ざん防止用紙の開発に用いた。
| 加工機 | サーマルプレートレコーダー |
|---|---|
| 加工機 | 水なし印刷機 |
| ソフト | 偽造防止デザイン設計用パソコンソフト |
新しい製品・サービス:改ざん防止機能を持たせた用紙
サーマルプレートレコーダーの導入により刷版製作時間が短縮され、作業効率が大きく改善した。水なし印刷機は改ざん防止用紙だけでなく他の印刷物の製作にも活用され、全社的な品質向上につながっている。改ざん防止用紙では、0.7ポイント以下の微細文字の印刷に成功し、偽造防止の技術として独自性を打ち出せるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
約20年前から社内でデザインを行い、熟練社員の技術をベースに改ざん防止用紙の開発に取り組んできたと書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。
自治体での改ざん防止用紙の採用増という外部動向に対し、社内一貫体制と技術力を活かして製品化したと具体的に書かれている。
機械で対応できない熟練作業という課題を示し、サーマルプレートレコーダー導入で刷版製作枚数が1時間8枚から21枚に増えたと書かれている。
刷版製作枚数の向上は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。
従業員16名で社内一貫体制を整え、熟練社員が品質に目を配ると書かれているが、補助事業を遂行する人員配置の具体は薄い。
0.7ポイント未満の微細文字でコピーを防ぐ改ざん防止用紙という価値と、自治体証明書や保証書など想定顧客が具体的に書かれている。
自治体証明書や製品保証書への採用を目指す、大学研究者への働きかけを始めるといった方向性は書かれるが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
紙幣と同等の微細文字技術を用いた改ざん防止用紙で、0.7ポイント未満の文字印刷に成功したと、高付加価値の独自性が書かれている。
個人情報保護の意識の高まりや証明書の偽造防止という社会的背景はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。
刷版製作枚数が8枚から21枚に増えたと数字で示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加は書かれていない。
パソコン上のデータを版に直接焼き付けるサーマルプレートレコーダーや偽造防止デザインソフトの活用が書かれ、デジタル技術の利用がうかがえる。
改ざん防止用紙で新たな用途を開発する方向性はうかがえるが、成長分野への進出や構造転換との関連は具体的に書かれていない。
地元の柏原市や近隣自治体、大学、金融機関との取引と地域ニーズへの対応が書かれるが、雇用創出や地域成長への言及はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は自治体の各種証明書のほか、製品保証書やクーポン券などへの採用を目指し、広く企業や店舗に営業活動を展開する。コピー機による複製やデジタルカメラで真っ白になる用紙の開発にも取り組み、大学の研究者などへの働きかけも始めている。
特に海外に向けて製品を販売している国内企業のブランドや信頼を守るお手伝いをしたい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名